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日本に一時帰国 「自分に足りないことに気付けた価値のある時間に」

  • 2020年01月30日(木) 18時01分
ブレイキングドーン

▲同期の川又賢治騎手と!


昨年の8月7日から、オーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)。先週、騎手免許の更新に合わせて一時帰国しました。久しぶりに日本の地を踏んで、日本の競馬に騎乗して…富田騎手は何を感じたのでしょうか。

※このコラムは無料でお楽しみいただけます。


どこの国で乗っても対応できる力が必要


 netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。富田暁です。

 先週は、騎手免許の更新に合わせて一時帰国し、1月25日、26日は久々に日本で騎乗。今回の帰国がすごく楽しみで、正直、帰国する前の1週間は少し浮ついていたほどです(笑)。

 帰国して真っ先に感じたことは、やっぱり日本はご飯がすごく美味しい! 実は帰国する少し前からあまり食事をとれなくなってしまって、体重も減って…。体調的にもいい状態ではありませんでした。

 ところが、帰国して日本食を堪能していたら、いつの間にかオーストラリアにいるときよりも太っていました(笑)。それだけ「食べる物」「食べること」は大切だなと感じましたし、オーストラリアに戻ってからはこれまで以上に食事に気をつけて、しっかり栄養を取ることを心掛けたいです。

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▲▼美味しいお肉とお鍋…日本食を堪能


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 よくオーストラリアで「日本は最高だね!」と言われるのですが、僕も日本を離れて改めて日本の素晴らしさに気づかされましたし、今回の一時帰国で、より一層実感。正直、「このままずっと日本にいたい…」と思ってしまいました(笑)。

 また、久しぶりに日本で騎乗したことで、レースの違いやレースに向けての馬の作り方、ハミ受けなど、180度とまではいいませんが、日本とオーストラリアの違いがハッキリとわかりました。

 日本のレースをオーストラリアから見ていて思ったことと、実際に乗ってみて感じることはこんなにも違うのかと思いましたし、今後日本でまた乗り始めるときは、その違いに対する対応力が求められるなと感じました。イメージはできていましたが、今回は正直、調教から競馬まであまり上手く対応できませんでした。

 そう考えると、日本にきていきなり活躍できる海外のトップジョッキーは本当にすごい! レースの形態も違いますし、ペースも違います。また、馬の作り方も違います。

 そんななかで、しっかり折り合って馬の能力を発揮させる…。今回の一時帰国でその難しさを改めて感じましたし、どこの国で乗っても対応できる力を僕も身につけないといけないなと強く思いました。

 日本での騎乗はたった一週でしたが、自分に足りないことに気付けただけでも価値のある時間でしたし、自分自身の成長にもつながったように思います。足りないものは伸びしろでもあると思うので、引き続きオーストラリアでしっかり修行をして、もっともっと上を目指したいと思っています!

1996年12月11日、茨城県生まれ。2017年にデビュー(栗東・木原一良厩舎)。同期は木幡育也、武藤雅、横山武史、川又賢治。一度は高校に進学入学するも競馬学校受験を決意。2度目の受験で合格。2018年、仏の若手騎手招待レースにJRA代表で参加。

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