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馬に近い方々の声

  • 2020年02月07日(金) 12時00分

重賞レースの人気馬情報


 今週木曜日の栗東は雪。

 寒すぎました。こういった中、馬の仕事は本当に大変。その中でも持ち乗り助手として働く方々は、早朝より担当馬の手入れ・馬房の掃除・馬装に始まり、調教を乗り終えると再び手入れやカイバ、バンテージなどの洗濯にと動きっぱなし。

 冬のこの時期は、特に皆さん凄いなぁ〜と頭の下がる思いとなります。やはり好きでないとできない仕事だと感じますし、だからこそ担当者の方々の話は温かな眼差しや視点の深さがあり、魅了されちゃいます。

 そういった点で言えば、先週の日曜日にローレルクラブのパーティーの司会をさせて頂いたのですが、ローレルクラブは生産牧場の方々の顔が見えるクラブ。

 よって当日は、北海道や千葉から牧場関係者の方々が参加をし、現役馬の話や募集馬の状況を説明。その際、パパとママの相反する体型から中間の形がでないかと思い配合をしたといった血統背景の話や、子供たちの性格、また今は体質と相談しながら徐々に進めているので時間はかかっていますが、この我慢が必ず競走馬として実ると信じて日々向き合っていますといった切実なお話に心動かされました。

 考えてみれば、1頭の仔馬が競走馬としてターフにたつまでの道のりは長く、スタートを切れること、1つ勝ち競走馬として走り続けられることは本当に難しいこと。まさに無事これ名馬だと感じました。

 さぁ今週は「東京新聞杯」と「きさらぎ賞」になります。

 きさらぎ賞、注目となるアルジャンナは、この中間、坂路を中心としての調整。

 デビュー時も前走においても2週続けてCWコースで調整されていたこともあり、その点の理由を陣営に聞くと、「気も入りやすいので今回はコースではなく坂路に。また、まだ攻める時期でもないと判断したところもあるかな」と。

 確かに高い能力を感じる一方で、スパッと切れるというよりはフットワークが大きくジワジワとスピードあげていくタイプ。

 坂路での動きを見ても、持久力とスタミナを感じる走り。動きたい時に動けるか?その点が大きなカギとなりそうです。

 一方の東京新聞杯で人気を集めそうなレッドヴェイロンですが、こちらは、「いままでの休み明けに比べると動けている。また帰厩する度にパワーが増している」と松岡助手。状態はよさそうです。

 またクリノガウディーも坂路でいい動きをしており、「以前は追いきりを積んでいくとイライラとしていたが、今回はリラックスしていて良い雰囲気」と丸田助手。折り合い面で少し難しさもあるタイプなだけに、横山典弘騎手との手はあいそうで、その点も個人的には楽しみです。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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