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【中山記念】近走充実のラッキーライラックのレース内容も重要

  • 2020年02月25日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は1枠1番から先行したウインブライトが優勝し、連覇(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 中山芝1800mはコース構造から先行、内を通る馬が有利になりやすい。

 中山記念も2016年以降、近4回のうち3回をトラックバイアス「内有利」と判定。3着内に好走した12頭のうち7頭が最初のコーナーを4番手以内で通過。先行馬が恵まれやすい。

 2017年の中山記念は少頭数にもかかわらず3連単が31万馬券と波乱の決着となった。この年は最初のコーナーを3番手で通過したネオリアリズムが1着。逃げたロゴタイプが3着。サクラアンプルールは道中では終始内をロスなく立ち回っていた。

 先行馬が恵まれるため、差し馬は人気を裏切ることが多い。17年も1番人気のアンビシャスが4着に敗れたため波乱。2018年に1番人気で5着だったペルシアンナイト、2019年に1番人気で6着だったディアドラ。いずれの馬も最初のコーナーを8番手以降で通過。近3年連続で1番人気の差しタイプが裏切り凡走している。

 今年の出走予定馬をみると、上位人気が予想される馬でトラックバイアスの観点から信用できないのはラッキーライラック。去年は最初のコーナーを2番手で通過して2着になったが、昨秋のエリザベス女王杯はこれまでにみせたことのなかった鮮やかな末脚で快勝。次走の香港ヴァーズでも後方から外を通って進出し好走。

 たしかに、昨年の中山記念は流れに道中から流れに乗るレース運びだった。しかし、近走は長い距離で道中をゆったり運んで脚をためる形をとることによって結果を出している。近走のレース内容で今回も走るようなら人気では危険。去年のようなレース運びをすれば、ここは走る可能性は上がる。

 だが、そうなるとせっかくGIで結果を出してきた乗り方を捨てることになる。今後のGIに向けては良くない。GIを知り尽くしている陣営の判断と人気を考えれば、確実に先行できるタイプを狙いたい。

馬場虎太郎

前走のレース内容からソウルスターリングに注目(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 ソウルスターリングの前走ヴィクトリアマイルはトラックバイアス「内有利」と判定。軽い馬場コンディションでコースレコードの決着を8枠から速いペースで先行したことを思えば、内容は悪くない。

 直線が短い芝1800mという今回と似たようなコースで行われた3走前のクイーンステークスではトラックバイアス「差し有利」と判定する馬場状況を先行する厳しい形になりながら粘っており、トラックバイアスに恵まれれば今回の強力なメンバー相手でもチャンスはある。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の中山記念の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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