(2月27日号 文=ポール・シムズ)
ディープインパクト産駒が現時点で補欠1番手にあがる
先週に引き続き、マイル戦における世界最高賞金を誇るG1ジ・オールスターマイルの話題をお届けいたします。
レース主催者のレーシングヴィクトリアは25日、ジ・オールスターマイルの暫定補欠馬を発表しました。
現時点で補欠1番手にあがっているのが、G1・2勝をあげているフィアスインパクト(牡6)です。ディープインパクト産駒のフィアスインパクトは、昨年のスプリング・レーシングカーニヴァル期間中に、コーフィールドで行われたG1トゥーラックHと、フレミントンで行われたG1カンタラSに連勝し、オーストラリアのマイル界の頂点に上り詰めました。次走は、29日(土)にランドウィックで開催される芝1600mのG1チッピングノートンSに出走を予定しています。
日本の有馬記念をモデルに昨年創設されたジ・オールスターマイルは、ファン投票による上位10頭の投票結果が、先週発表されました。
今週の初めには、補欠馬登録が締め切られ、自動的に出走権を得られるトップ10圏内から外れた馬を含め、21頭がエントリーしました。補欠馬は、2019年2月1日から2020年3月10日までに、1200mから2050mのレースで獲得した賞金によって決まります。
今年からジ・オールスターマイルのフルゲートは、ファン投票の10頭と、主催者選出枠(ワイルドカード)の5頭の、合わせて15頭に拡大されました。取り消しが出た場合に、補欠馬が繰り上がり出走となります。
今後、補欠馬の中からワイルドカードに選出された馬や、レースで賞金が加算された馬、または故障などによって登録をキャンセルされた馬などが出た場合は、随時情報がアップデートされますので、ご注目ください。
22日(土)にコーフィールドで行われた、芝1400mのG1フューチュリティSの優勝馬には、ワイルドカード枠での優先出走権が与えられたため、同レースを制したストリーツオヴアヴァロン(セン5)が、1頭目のワイルドカードに決定。さらに、29日(土)にフレミントンで行われるG2ブレイムリーS(芝1600m)の勝ち馬にもワイルドカードの権利が得られることになっています。残りのワイルドカード3枠は、3月2日(月)に発表され、15頭の顔ぶれが揃います。
ワイルドカード枠には、21頭の補欠登録馬だけではなく、オーストラリアならびにニュージーランド調教馬であれば、今年のジ・オールスターマイルに出走登録をしていない馬でも入るチャンスがあるので、関係者にとっては、まだまだ出走への道が開かれているのです。
2月25日現在、補欠馬リストは次のようになっています。
ファン投票上位10頭の馬はこちらからご覧いただくことができます。
→https://www.allstarmile.com.au/news/top-10-announced