父の実績からもタフな成長力があって不思議ない
しばらくファンのいない無観客レースが続くことになる。ただ、関係する人びと(とくに人数の限られる騎手)に感染が及ぶと、次の段階に陥る危険が生じる。クラシックシーズン目前、一日も早い終息を願い、最善を尽くすしかない。
中山のサンシャインSは、格上がりのカイザーヴェッター、元オープンのホウオウドリームを別に、ほとんどの馬がここ2-3戦のうちに出走していたハンデ戦より、負担重量増(1~3キロ)となった定量戦。2-3キロ増の馬が多いから、あまりレベルの高い組み合わせではないといえる。
長期休養明け3戦目、今度は立ち直ったとみれば、一連のレースと同じ57キロで戦えるホウオウドリームに有利な組み合わせだろう。1年1カ月ぶりの迎春Sが、オセアグレイト(先週のダイヤモンドS3着)、今回も対戦するヒシヴィクトリー、ゴールドギアなどと少差。前回は2走ボケ(反動)のようなところもあった。
メジロドーベル(エ女王杯連勝などGI5勝)の8番仔。初期のメジロドーベル産駒はもう一歩だったが、4番仔メジロシャレード産駒のショウナンラグーンが青葉賞を制し、その半弟で現4歳ヴァントシルムが4勝馬。さらに7番仔のレーヌドブリエも4勝したあたりから、ドーベル一族の流れが変わった。
ホウオウドリームは、脚部難で約1年も休む前はもう少しで重賞に手が届きそうだった。
今回は復帰して叩き3戦目。中間に3度も坂路52秒台を記録した動きは悪くない。長期休養明けだった2走前の内容から、中山コースは合っている。復活に期待したい。5歳時に初GIを制した父ルーラーシップと、4年連続してGI馬となった母メジロドーベルの産駒。タフな成長力があって不思議ない。
引き続き好気配のヒシヴィクトリー、3歳春の若葉S(芝)で少差4着しているシロニイ、スロー必至なので一転の先行もありえるゴールドギアが相手本線。