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【伊丹S】無観客でも魅せた! 藤岡佑介騎手のノンストレスな騎乗ぶり

  • 2020年03月05日(木) 18時01分
哲三の眼

▲リーディング上位につける藤岡佑介騎手に注目(c)netkeiba.com


先週の開催はJRA史上初となる無観客開催。数々の関係者がファン不在の競馬場に違和感を口にするなか、騎乗で魅せたのは、伊丹Sで6番人気のアッシェンプッテルを勝利に導いた藤岡佑介騎手。このレースの道中の進め方に着目し、佑介騎手の見習うべきうポイントを解説します。

(構成=赤見千尋)

リーディング上位の裏に“質ある勝利”


 先週はJRAのレースでも世界的にもたくさんの出来事がありましたが、その中で目に付いたなと感じたのが(藤岡)佑介の騎乗です。土曜日も日曜日もいいレースをしていて、特にいい勝ち方だったのが伊丹ステークス。

 6番人気アッシェンプッテルに騎乗して、後方の位置取りから3、4コーナーで外から上がって来て、直線は2頭の追い比べになりましたが、ハナ差で勝利。画面越しにレースを見ていて、まったくストレスを感じさせないなと。この馬にとってのあるべきスピードで乗れていると思います。その馬にとってのあるべきスピードというのは、それぞれで考え方、感じ方が違うと思うけれど、僕が思っているスピード感と同じだと思いました。

 僕も現役の時にそういう考えを持っていて、自分が乗っている時だけではなく

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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