
▲ミルコ騎手が、カフェファラオとプリモシーンのレースを振り返り (C)netkeiba.com
今回のテーマは「レース回顧」。ヒヤシンスSで衝撃の勝ちっぷりを見せたカフェファラオと、東京新聞杯を快勝したプリモシーンのレースを振り返ります。両馬とも大舞台に向けて、大きな可能性を感じさせる素質馬。GIへの期待、さらには海外GIへの夢を、ミルコ騎手が語ります。
(取材・文=森カオル)
ダートに入った途端、走り方が変わった
──ヒヤシンスS(2月23日・東京9R)では、未来の大物候補が誕生しましたね。
ミルコ カフェファラオ! ものすごく強かったね。まだ2戦目で馬も若いし、初めての東京、初めての左回り、初めての芝スタートと初めてばかりだったけど、あれだけいい勝ち方をしてくれたので、先が楽しみになりました。
僕、新馬戦のとき隣の枠(サウンドトラック7着)で、そのときから「いい馬だなぁ」と思ってた。スタートではすごく押していたのに、どんどんどんどん離れていったから(新馬戦はムーア騎手騎乗で10馬身差の圧勝)。

▲▼デビュー2戦目でヒヤシンスSを制したカフェファラオ (撮影:下野雄規)
──時計も含め、あの勝ちっぷりは衝撃的でした。ミルコ騎手のファーストコンタクトはヒヤシンスSの2週前追い切りでしたが、どんな感触でしたか?
ミルコ 印象はすごくよかった。見た目は冬毛が伸びていたけど、堀先生も「心配ない」って言ってました。11月に入ったらすぐに冬毛が伸びたんだって。すごく寒がりみたい(笑)。
──そうなんですね(笑)。確かにヒヤシンスSのときも冬毛が目立っていたような。
ミルコ うん、ピカピカではなかった。でもね、もう体がスゴイ! 初めて乗ったときから印象はよかったけど、勝ったときの写真を見て改めて思った。トモも肩も胸も筋肉がすごくて、とにかく体がキレイ。