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秋の競馬の祭典「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」が開幕

  • 2020年03月19日(木) 18時00分
(3月19日号 文=ポール・シムズ)

モーニントンCに日本産馬2頭が出走予定


 10月に行われるG1コーフィールドC(芝2400m)への優先出走権付与レースの1つとなっているモーニントンカップ(L、芝2400m)が、21日(土)にモーニントン競馬場で開催され、いよいよメルボルンにおける秋の競馬の祭典「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」が開幕します。

 新型肺炎コロナウィルス感染拡大防止の措置として、無観客開催が行われることが決定しているモーニントンCですが、2頭の日本産馬が出走を予定しています。

 栗東・橋田満厩舎のスズカデヴィアス(牡9)と、ゲイ・ウォーターハウス厩舎のルーラーシップ産駒ハッシュライター(セン5)の2頭です。

 昨年の春より豪州滞在中のスズカデヴィアスは、前走3月7日(土)にフレミントンで行われたG1オーストラリアンC(芝2000m)に出走し、直線で最後方から大外を伸びるも9着に敗退。

ビクトリア競馬便り

▲モーニントンCに出走予定しているスズカデヴィアス(撮影:稲葉訓也)


 また、日本の千代田牧場の生産馬で、2015年のセレクトセールにて2300万円で落札されたのちにフランスでデビューしたハッシュライターは、ルーラーシップ産駒として同国で初勝利をあげたのち、豪州に移籍しました。昨年9月に行われたG3ニューキャッスルC(芝2300m)と、10月のセントレジャーS(L、芝2600m)で勝利をあげましたが、前走G1オーストラリアンCでは、果敢に先行するも最後は伸びきれずに11着となりました。

 モーニントンCで有力視されているのが、英国から移籍したアンソニー・フリードマン厩舎のジャストベンジャミン(セン4)と、マイク・モロニー厩舎のアクタウ(セン4)の2頭です。いずれも、メルボルンC優勝経験を誇る名トレーナーの元でしっかりと調整され、2頭はすでに、オーストラリアに移籍後3戦を消化。ジャストベンジャミンは2月1日にコーフィールドで行われた芝1800mの一般戦で、豪州初勝利をあげたし、アクタウは、2月20日にフレミントンで行われた芝2000mのハンデ戦で、ジャストベンジャミンらを抑えて勝利。豪州移籍後2勝目をあげました。

 新型肺炎感染拡大により、世界中の競馬サークルでレースの開催中止や延期が続く中、1日も早い沈静化を祈ってやみません。日本の皆様もどうぞご無事にお過ごしください。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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