▲サートゥルナーリアが始動戦の金鯱賞を快勝(撮影:高橋正和)
現役最強の座を狙うサートゥルナーリアが始動戦となる金鯱賞を快勝。戦前に懸念とされた左回りも苦にせず、格の違いを見せつけました。2コーナー付近で哲三氏が勝利を確信したルメール騎手のあるアシストとは? また今回は未勝利戦もピックアップ。手綱の持ち替え方から、武豊騎手流の“若駒教育”に迫る!?
(構成=赤見千尋)
2コーナー付近、ルメール騎手の瞬時の立て直し
金鯱賞のサートゥルナーリアについては、レース前に左回りを不安視する声もありました。僕自身は以前から左回りもこなせるだろうと考えていて、今回しっかりと結果を出してくれましたね。ただそこにはクリストフ(ルメール)のさすがの騎乗があったからこそだと感じています。
これまでサートゥルナーリアが経験した左回りは日本ダービーと秋の天皇賞。自分が優位に立てる状況になかったというか、例えばダービーは前半後手に回った分、どこかで挽回しようという感じで、態勢が整わないままコーナーを回ってしまったという印象でした。
今回はGIIで58kgを背負っていましたが、まず優位に立てる立場、ポジショニングを作り上げたクリストフがさすがだなと。ゲートをしっかり出して、リズムもすごく良かったと思います。
コーナリングもまったく問題なさそうに見えて、実はちょっとアジャストしているように見える部分がありました。2コーナーの立ち上がりで手前を替える時