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【金鯱賞/未勝利戦】ルメール騎手の隠れアシスト&武豊騎手が手綱で若駒を教育!?

  • 2020年03月19日(木) 18時01分
哲三の眼

▲サートゥルナーリアが始動戦の金鯱賞を快勝(撮影:高橋正和)


現役最強の座を狙うサートゥルナーリアが始動戦となる金鯱賞を快勝。戦前に懸念とされた左回りも苦にせず、格の違いを見せつけました。2コーナー付近で哲三氏が勝利を確信したルメール騎手のあるアシストとは? また今回は未勝利戦もピックアップ。手綱の持ち替え方から、武豊騎手流の“若駒教育”に迫る!?

(構成=赤見千尋)

2コーナー付近、ルメール騎手の瞬時の立て直し


 金鯱賞のサートゥルナーリアについては、レース前に左回りを不安視する声もありました。僕自身は以前から左回りもこなせるだろうと考えていて、今回しっかりと結果を出してくれましたね。ただそこにはクリストフ(ルメール)のさすがの騎乗があったからこそだと感じています。

 これまでサートゥルナーリアが経験した左回りは日本ダービーと秋の天皇賞。自分が優位に立てる状況になかったというか、例えばダービーは前半後手に回った分、どこかで挽回しようという感じで、態勢が整わないままコーナーを回ってしまったという印象でした。

 今回はGIIで58kgを背負っていましたが、まず優位に立てる立場、ポジショニングを作り上げたクリストフがさすがだなと。ゲートをしっかり出して、リズムもすごく良かったと思います。

 コーナリングもまったく問題なさそうに見えて、実はちょっとアジャストしているように見える部分がありました。2コーナーの立ち上がりで手前を替える時

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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