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【高松宮記念】土曜夜からの降水量が予測しにくいが…

  • 2020年03月28日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 雨が心配された土曜の中京競馬場。結果的にレース中は雨が降ることもなく、芝は「稍重」で最終12Rまで開催。先週1週間の「中休み」があったこともあり、最終週とはいっても上々のコンディション。各馬が4コーナーで内ラチ沿いを避けるシーンもなく、むしろ経済コースを通る馬の活躍が目立った。

 土曜は、芝競走は4鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、5番手、4番手、6番手」。好位〜中団組が活躍した。ただ8R・4歳上1勝クラス(芝2000m)と12R・岡崎特別(芝1400m)は前に行った馬が人気薄。着順ほどは先行勢が不利な印象はなかった。

 10R・熊野特別(芝2200m)は3〜4番手を追走したニューポートが抜け出し、スローペースで逃げたメイショウロセツが2着に逃げ粘った。3着ジャーミネイトは2番手からの粘り込み。内ラチ沿いの傷みが少ない分、先行勢ペースになると粘りやすい。

 12R・岡崎特別は6番手から伸びたスイーズドリームズが1分20秒8の好時計V。上がり3F33秒9が示す通り、発表は稍重でもこの時点では「良」に近い時計が出ている。
ただ問題は土曜夜〜日曜の天気。

 日曜の豊明市は雨後晴。土曜夜〜日曜午前は雨、日曜午後には太陽も出る予報。土曜夜からの降水量が予測しにくいが、高松宮記念は「稍重」ぐらいでできそうな気配。土曜のレースで内寄りが極端に傷んでいない分、例年の高松宮記念の傾向通りに内枠の馬が有利。

 脚質的にはロスなく内寄りを走る先行馬や好位差し組が優勢になりそう。逆に差しタイプの外枠は苦戦かも。雨の降り方にはくれぐれもご注意していただきたい。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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