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ファンからの悲痛な質問「小牧騎手の騎乗が減って寂しい…何か対策は?」

  • 2020年04月07日(火) 18時01分
太論

▲ユーザーからの質問3連発に答えて下さいました!


今週の『太論』も、ユーザーからの質問3連発! 「2月の新馬戦で騎乗したコウイチの可能性は?」「高齢馬の衰えはどこで判断するの?」などとともに、「もっと小牧騎手の騎乗が見たい! 騎乗数を増やすための対策は?」という質問も。「できることはしつつ、へこたれんと乗っていく!」という小牧騎手。現在の心のうちを明かしてくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは、先月18日(水)に実施したものです。

デビュー前に調教で乗って「これは走る!」


──今回も質問がたくさんきています。まずはファンからのこんな悲痛な質問から。「昔からのファンです。小牧騎手の騎乗機会が減ってすごく寂しいです。騎乗数を増やすために、たとえば営業の強化など、何か対策はされていますか? もっと小牧騎手の騎乗が見たい!!!」

小牧 凄腕の営業マンにでも学ばなアカンかな(笑)。僕も乗りたいけど、やっぱりね、みんな年齢的に乗せづらくなってんやろねぇ。“武豊”はやっぱり違うわ(苦笑)。なんせ豊くんは、結果を出しているからね。ただ、しょうがないとは思わんし、思いたくない。だから、「また乗せてください」と調教師さんにお願いしたり、できることはしているつもり。でもまぁ、これからも乗り続けたければ、開き直りも必要やなぁと思ってるよ。

──何をもってして“結果”というか、捉え方が人それぞれ違いますけど、能力以上の着順に持ってくるという意味では、“結果”が出ていないわけではないと思うんですけどね。

小牧 いやいや、やっぱり勝たなアカンのですわ。ジョッキーという仕事は、2着じゃダメやねん。まぁ、なかなか勝てないけど、乗せてくれる人がいる以上、僕自身はへこたれんと乗っていくけどね。

──続いては、デビュー戦で小牧さんが騎乗したコウイチについての質問です。「2月に小牧騎手でデビューしたコウイチについて教えてください。初戦は1番人気でしたが3着。その後、岩田騎手が騎乗してまた3着。僕は調教を見るのが好きで、調教の内容からコウイチには注目していたのですが、レースで勝ち切れないのは何が足りないのでしょうか?」

小牧 デビュー前に調教で乗ってね、「これは走る!」と思った馬やわ。だから、レースでもすごく期待していたんやけど…、1番人気やったしね。先頭に立ったら、自分から止めてしまって。あのレースはショックだったわ。(岩田)康誠が乗った2戦目も同じような感じやったね。それこそ、「もう一度、乗せてください」ってお願いした馬ですわ。それくらい手応えを感じたからね。

──自分からレースを止めてしまうというのは、先頭に立つとフワッとしてしまうとか、そういう感じですか?

小牧 うん。あの癖さえ解消できれば、走ってくると思うけどね。

──最後の質問です。「小牧騎手は、成績がイマイチの高齢馬を復活させる印象があります。実際に跨ってみて、まだ若いなとか、ちょっと衰えてきているなとか、どういうところで判断するのでしょうか」

小牧 結果的にそういうことは多いけど、あんまり年齢を意識して乗ったことがないなぁ。

──逆にそれがいいのかもしれませんね。

小牧 うん。年齢的な先入観は、いつも持ってない。5歳だろうと8歳だろうと、同じように乗ってます。

──この質問には続きがありまして、「サイモンラムセスは、もうさすがに厳しいですか?」とのことですが。最近は2ケタ着順が続いていますが、考えてみればもう10歳ですもんね。

小牧 ん〜、さっきのコウイチとはまた違うんやけど、最近のサイモンラムセスは、自分から競馬を止めてしまっているもんね。この前は52キロでね、団野くんが乗っていたけど…(3月8日・大阪城S16着)。やっぱり止めてるもんね。

──競馬を止めてしまうというのは、身体的な衰えというより、気持ちの問題ですか?

小牧 どうなんやろ…。最近はスンナリとハナに行かれへんでしょ。ハナに行けたら、もうちょっとやれそう感じもするんやけどなぁ。

太論

「あんまり年齢を意識して乗ったことがないなぁ」

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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