▲ユーザーからの質問3連発に答えて下さいました!
今週の『太論』も、ユーザーからの質問3連発! 「2月の新馬戦で騎乗したコウイチの可能性は?」「高齢馬の衰えはどこで判断するの?」などとともに、「もっと小牧騎手の騎乗が見たい! 騎乗数を増やすための対策は?」という質問も。「できることはしつつ、へこたれんと乗っていく!」という小牧騎手。現在の心のうちを明かしてくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは、先月18日(水)に実施したものです。
デビュー前に調教で乗って「これは走る!」
──今回も質問がたくさんきています。まずはファンからのこんな悲痛な質問から。「昔からのファンです。小牧騎手の騎乗機会が減ってすごく寂しいです。騎乗数を増やすために、たとえば営業の強化など、何か対策はされていますか? もっと小牧騎手の騎乗が見たい!!!」
小牧 凄腕の営業マンにでも学ばなアカンかな(笑)。僕も乗りたいけど、やっぱりね、みんな年齢的に乗せづらくなってんやろねぇ。“武豊”はやっぱり違うわ(苦笑)。なんせ豊くんは、結果を出しているからね。ただ、しょうがないとは思わんし、思いたくない。だから、「また乗せてください」と調教師さんにお願いしたり、できることはしているつもり。でもまぁ、これからも乗り続けたければ、開き直りも必要やなぁと思ってるよ。
──何をもってして“結果”というか、捉え方が人それぞれ違いますけど、能力以上の着順に持ってくるという意味では、“結果”が出ていないわけではないと思うんですけどね。
小牧 いやいや、やっぱり勝たなアカンのですわ。ジョッキーという仕事は、2着じゃダメやねん。まぁ、なかなか勝てないけど、乗せてくれる人がいる以上、僕自身はへこたれんと乗っていくけどね。
──続いては、デビュー戦で小牧さんが騎乗したコウイチについての質問です。「2月に小牧騎手でデビューしたコウイチについて教えてください。初戦は1番人気でしたが3着。その後、岩田騎手が騎乗してまた3着。僕は調教を見るのが好きで、調教の内容からコウイチには注目していたのですが、レースで勝ち切れないのは何が足りないのでしょうか?」
小牧 デビュー前に調教で乗ってね、「これは走る!」と思った馬やわ。だから、レースでもすごく期待していたんやけど…、1番人気やったしね。先頭に立ったら、自分から止めてしまって。あのレースはショックだったわ。(岩田)康誠が乗った2戦目も同じような感じやったね。それこそ、「もう一度、乗せてください」ってお願いした馬ですわ。それくらい手応えを感じたからね。
──自分からレースを止めてしまうというのは、先頭に立つとフワッとしてしまうとか、そういう感じですか?
小牧 うん。あの癖さえ解消できれば、走ってくると思うけどね。
──最後の質問です。「小牧騎手は、成績がイマイチの高齢馬を復活させる印象があります。実際に跨ってみて、まだ若いなとか、ちょっと衰えてきているなとか、どういうところで判断するのでしょうか」
小牧 結果的にそういうことは多いけど、あんまり年齢を意識して乗ったことがないなぁ。
──逆にそれがいいのかもしれませんね。
小牧 うん。年齢的な先入観は、いつも持ってない。5歳だろうと8歳だろうと、同じように乗ってます。
──この質問には続きがありまして、「サイモンラムセスは、もうさすがに厳しいですか?」とのことですが。最近は2ケタ着順が続いていますが、考えてみればもう10歳ですもんね。
小牧 ん〜、さっきのコウイチとはまた違うんやけど、最近のサイモンラムセスは、自分から競馬を止めてしまっているもんね。この前は52キロでね、団野くんが乗っていたけど…(3月8日・大阪城S16着)。やっぱり止めてるもんね。
──競馬を止めてしまうというのは、身体的な衰えというより、気持ちの問題ですか?
小牧 どうなんやろ…。最近はスンナリとハナに行かれへんでしょ。ハナに行けたら、もうちょっとやれそう感じもするんやけどなぁ。
「あんまり年齢を意識して乗ったことがないなぁ」