馬場状態が読みにくい難解な桜花賞になってしまった。週中の予報よりも天気が崩れるのが早そうで、阪神競馬場がある兵庫県宝塚市の日曜の予報は「曇時々雨」で降水確率80％。日曜朝方まではなんとか降らずに済みそうだが、1R時点では降り出している見込み。

　正午前後からは1時間に3〜5ミリとある程度まとまった雨。予報通りだと、桜花賞の頃には「稍重」か「重」まで悪化する可能性もある。もっとも、予報が外れれば「良」の可能性も残っている。

　開催7週目に入った阪神の芝は、今春は開催中に雨の影響が少なかったこともあり、上々のコンディション。3〜4コーナーや正面直線の内側に部分的な傷みがある程度で、土曜時点では内を通っても粘りは利いていた。参考までに土曜は、芝競走は5鞍施行。

　勝ち馬の最終4コーナーの位置は「2番手、2番手、4番手、4番手、5番手」。前もなかなか止まらず、極端な外差しは届かず。好位組が活躍していた。桜花賞と同じ外回り1600mで行われた11R・阪神牝馬Sは5番手から抜けたサウンドキアラが1分32秒9の好時計。土曜の馬場状態がキープなら、桜花賞も「1分33秒台」の好時計は出ていたはず。

　果たして、どれだけの雨が降るのか？この稿は土曜12R終了時点で書かせていただいているので、ご了承いただければ…と思う。まだ内が傷んでいない状況だけに、雨量が多くなってしまうと、外から差したい瞬発力型はより不利になるかもしれない。