心のざわめきと人の優しさ
先週の桜花賞、デアリングタクトの強さが際立つものでしたね。
この2戦の強さもさることながら、当日の馬場状態が重という中、返し馬を見ていると、1頭だけ馬場をとらえての力強い走りをしていました。
また鞍上の松山弘平騎手は、日頃から温度差のない穏やかな性格。デビュー当初から愛馬心溢れるジョッキーで、追い切り後、馬がしんどそうだと感じると、跨らずに下馬して厩舎へと戻ってくることもあり、相手の状況に寄り添える優しさを持った人。
その優しさが今の成績に繋がっていると思えますし、こういった気持ちが落ち着かない状況下である世の中だからこそ、彼のような人間は芯の強さがあるようにも感じました。
正直、私はこの数週間、いろいろなことを考えすぎて疑問の中で日々生活している感じです。
と言うのも世の中の状況が、今まで別の物を作っていた会社がマスクや防護服を作るニュースが流れ、またウイルスがどこに潜んでいるかわからない中で会社や仕事へと向かう映像を目にすると、大袈裟な言い方かもしれませんが、何だかこの状況が、戦争時にあらゆる工場が爆弾や武器を作ることになり、市民はお国の為にと戦地へ向かった姿と重なってしまうのです。
そして海外での死者数や有識者の方々の言葉に、このままの状況では良い方向へと進んでいかない気持ちに…。これは単に両親共に医療関係だったゆえ、その家庭環境で育った背景もあっての私の心配しすぎな性格からかもしれませんが、本当に毎日、心がざわついており、自分がしていることが正しいのかさえ分からなくなってくるところも…。
そんな中、周りでは子供のためにとマスクを作るママの姿や、免疫力を高めるレシピを考え、教えてくれる知人たち。
確かに悩むだけでなく、今自分にできることをする、そして最大限の注意を払いながら日々生活をすることが大事なのかもしれませんね。
さて皐月賞ですが、
馬体診断でも書きましたが、ここにきての大きな変化を感じたのはサトノフラッグ。ただ当日は雨模様。弥生賞でこなしていたとはいえ、得意ではないと感じる走りでしたし、実際に武豊騎手も外目を選んでいました。よって、その点は馬場状態にもよりそうですが、ズブい印象から一変して前回の走りでしたし、今回においては体付きが変化。なんだか規格外な印象も受けるだけに楽しみな1頭です。
また能力的にはサリオスとコントレイル。そしてもう1頭、面白みを感じられるのがクリスタルブラックです。
それでは皆さん、また来週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。