▲3月30日にニュージーランドから帰国した小崎騎手 (提供:小崎騎手)
昨年の9月から、ニュージーランドで長期武者修行を行っていた小崎綾也騎手。期間を決めずにスタートした遠征でしたが、新型コロナウイルスの影響で約半年での帰国となりました。
3月30日に帰国し、2週間の待機を経て、先週ようやくレースへの騎乗にこぎつけた小崎騎手。久しぶりに日本で騎乗した感想は? 「世界が落ち着いたら、“忘れ物”を取りに行きたい…」、ニュージーランドへの想いも語ります。
(取材・構成=不破由妃子)
※このインタビューは4/20(月)に電話取材で行いました。
日本への最後の直行便に滑り込み…
──小崎騎手、おかえりなさい! 3月30日に帰国し、先週ようやくレースへの騎乗にこぎつけましたね。
小崎 はい。4月13日までホテルでずっと待機していたんですが、すごく長く感じました。レースはほぼ1カ月ぶりでしたが、最初の1レース目からチャンスをいただいたので、ちょっといいところを見せたかったんですけど…(阪神1R・ダノンボヌール7着)。
──土日で10鞍に騎乗し、日曜日の阪神8Rではハナソメイ(8番人気)で2着。見せ場十分でした。
小崎 結果を出せればよかったんですけどね。何より10鞍も騎乗依頼をいただけたのが本当にありがたかったです。やる気はすごくみなぎっていたので、空回りしないように気を付けていたつもりなんですけど、ちょっともがきすぎたところがあったかもしれません(苦笑)。
──さて、昨年9月からのニュージーランド研修は、期間を決めずにスタートしたわけですが、新型コロナの影響で約半年での帰国となりました。まずは帰国に至った経緯を教えてください。
小崎 ニュージーランドでも無観客で競馬は開催されていて、僕も3月21日まではレースに乗っていたんです。ただ、そろそろ中止になりそうだなという雰囲気はあって、国の判断を待っている状態でした。
──そんな最中の3月26日、ニュージーランド全土において国家非常事態宣言が発令されて。