ここ5年の春天の血統的な傾向は1着2着を見れば明らかで、フィエールマン、レインボーライン、キタサンブラック、ゴールドシップと勝つのはプリンスリーギフトの血を引く馬ばかり。シュヴァルグラン、カレンミロティック、フェイムゲーム、ウインバリアシオンとハーツクライ産駒はスタミナで好走するが惜敗ばかり。京都外回りを上手に下る前輪駆動のプリンスリーギフトの血が、後輪駆動でスタミナに富むトニービン(ハーツクライ)の血を叩き合いで降してきたのが近年の春天の歴史だ。パフォーマプロミスやフェイムゲームなど、プリンスリーギフト持ちはヒモ穴にもなるのでとにかく要注意。取り上げた16頭ではエタリオウ、オセアグレイト、スティッフェリオ、フィエールマン、ミライヘノツバサ、メロディーレーン、ユーキャンスマイルがプリンスリーギフトの血を引く。(解説:望田潤)
エタリオウ母ホットチャチャはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち。その父カクタスリッジはストームキャット系のマイラー。母系にアリシドンやハイハットやシャーペンアップが入り、ステイゴールド産駒として及第点の配合で底力も備えている。脚長でストライドで走るので大箱ベターか。ここしばらくは不本意なケイバがつづくが、母系にブロードブラッシュが入るので末脚特化で決め打ったほうがいいのかも。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
オセアグレイト母母シンコウエルメスはジェネラスの妹でエルノヴァの母でディーマジェスティやタワーオブロンドンの母母。母父バーリは欧芝マイルG1を2勝。母系にサドラーズウェルズが入るオルフェーヴル産駒はラッキーライラック、