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【天皇賞・春】プリンスリーギフト的前駆で下る淀の長丁場 トニービンはスタミナで好走も2着まで

  • 2020年04月26日(日) 18時00分
ここ5年の春天の血統的な傾向は1着2着を見れば明らかで、フィエールマン、レインボーライン、キタサンブラック、ゴールドシップと勝つのはプリンスリーギフトの血を引く馬ばかり。シュヴァルグラン、カレンミロティック、フェイムゲーム、ウインバリアシオンとハーツクライ産駒はスタミナで好走するが惜敗ばかり。京都外回りを上手に下る前輪駆動のプリンスリーギフトの血が、後輪駆動でスタミナに富むトニービン(ハーツクライ)の血を叩き合いで降してきたのが近年の春天の歴史だ。パフォーマプロミスやフェイムゲームなど、プリンスリーギフト持ちはヒモ穴にもなるのでとにかく要注意。取り上げた16頭ではエタリオウ、オセアグレイト、スティッフェリオ、フィエールマン、ミライヘノツバサ、メロディーレーン、ユーキャンスマイルがプリンスリーギフトの血を引く。(解説:望田潤)


エタリオウ
母ホットチャチャはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち。その父カクタスリッジはストームキャット系のマイラー。母系にアリシドンやハイハットやシャーペンアップが入り、ステイゴールド産駒として及第点の配合で底力も備えている。脚長でストライドで走るので大箱ベターか。ここしばらくは不本意なケイバがつづくが、母系にブロードブラッシュが入るので末脚特化で決め打ったほうがいいのかも。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

オセアグレイト
母母シンコウエルメスはジェネラスの妹でエルノヴァの母でディーマジェスティやタワーオブロンドンの母母。母父バーリは欧芝マイルG1を2勝。母系にサドラーズウェルズが入るオルフェーヴル産駒はラッキーライラック、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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