巻末リストの参照ページが多い馬、走ってる? 走ってない?(須田鷹雄)
参照ページ欄に数字がたくさん入ってる馬の結果は?
毎年赤本校了の時期になると、巻末リストのチェックをしていて「参照ページ数の多い馬」が気になってくる。
例えば写真が掲載され、ノーザンファームページで村本浩平氏に推され、血統ページで栗山求氏に推され、おすすめ10頭のページで2人に推されると、巻末リスト内でその馬については5つの参照ページ番号が記載されるわけである。当然、この個数が多ければ「注目馬」ということになる。
ただ、この個数が多ければ走るかというと、そうであったり、そうでもなかったりする。
2019-20年は
6つ:スパングルドスター(1勝)
5つ:ヒートオンビート(未勝利)、アブソルティスモ(2勝)、シャドウブロッサム(1勝)、ルナシオン(1勝)、サンクテュエール(2勝・重賞勝ち)、アブルハウル(1勝)
で、サンクテュエールが助けてくれたが全体的には微妙(成績は4/27現在)。
2018-19年は(以下成績はPOG期間内)
7つ:ドナアトラエンテ(1勝)
6つ:なし
5つ:ブラヴァス(1勝)、サトノソロモン(1勝)、シェーングランツ(2勝、重賞勝ち)、ホウオウサーベル(1勝)、パロネラ(未勝利)、ソルドラード(未勝利)、アニエラ(不出走)、
2017-18年は
6つ:アドマイヤキング(1勝)
5つ:アドマイヤティアラ(未勝利)、レイエンダ(2勝)、サラキア(1勝)、スターリーステージ(1勝)、トゥザフロンティア(1勝)、レリカリオ(未勝利)、ユナリオンス(未勝利)
うーん、やはり全体としては打率いまいち。そして「参照ページ・オブ・ザ・イヤー」は1勝止まりの傾向がある。もちろん参照ページ数3〜4の馬からGI馬とかは出ているので、「変に盛り上がりすぎるのは良くない」というところなのだろうか。
気になる2020-21シーズン。今年は血統ページに個別の2歳馬が出てこないのでちょっとだけ参照ページ数が少なめの傾向だが、その中の「参照ページ数トップ」は6箇所に出てくる母アパパネと母バラダセール。
現時点では2頭ともどう考えても走りそうに見えるのだが1年後の景色は違うのだろうか……5箇所に出てくるのは母ヒストリックスターや母アイムユアーズなど6頭で、その中には非社台グループ馬も1頭。こういうのがひょっこり走りそうな気もするが。どの馬が該当するかは赤本でご確認を。編者としては、参照ページ欄って作るのも校正も大変なので、あそこに数字がいっぱい入ってる馬には走ってほしいのだが。