
▲小牧流の自粛生活とは?
今週の『太論』は、先週のレース回顧とユーザー質問です。「家にいる時間が増えたことで、体調や体重管理が難しくなったのでは?」という質問に対し、「全然そんなことないよ」と小牧騎手。トレーニングやウォーキングに励みつつ、時には一日中、テレビ三昧!? 小牧騎手らしいメリハリの利いた“自粛生活”を明かしてくれました。
(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
外食しないぶん、むしろ体重管理は楽!
──さっそく先週の競馬の回顧から。日曜日のスペクター(京都12R・高瀬川S)は、コンマ6秒差6着。10番人気で紅一点のなか、終いはしっかり脚を見せましたね。
小牧 ん~、もうちょっとガッツリ仕掛けていけばよかったね。初めて乗ったけど、エンジンが掛かるのが遅かった。ただ、1400mには十分対応できるね。ずっと1800mで走っていた馬やから、ちょっと短いかなぁと思ってたんやけど。
──2勝クラスを4馬身差の圧勝で卒業し、昇級後もコンマ5秒差、コンマ6秒差。通用の片鱗は十分に見せていますね。
小牧 うん。3勝クラスでもやれるわ。この前はペースも合わんかったしね。なんせ勝った馬が強かった。勝負どころで真横にいて、ついていこうと思ったんやけど、追いつかんかったもん。一度乗ったことで、エンジンの掛かり具合がわかったから、次はもうちょっと早めに仕掛けていきたいね。
──土曜日の8R(4歳上2勝クラス)は、カミノコで11着。4番人気に推されましたが、直線の入り口で不利があって。
小牧 ああ、あそこでバランスを崩してしまったね。あれはちょっときつかった。けど、それ以前に、やっぱり1400mのほうがいいです。1200mだと息が入らない。追っつけ通しやった。力があるのは間違いないから、次も乗せてもらえるなら改めて期待やね。
──最後に、ユーザーからの質問をひとつ。「家にいる時間が増えたことで、体調や体重管理が難しくなったのでは? どういった工夫をされていますか?」
小牧 難しいことはないよ。トレーニングもしっかりしているし。今もちょうどトレーニングが終わったところや。それにしても、体が硬いね(苦笑)。まぁ昔からやけど。トレーナーにグイグイ押されて苦しみながらも、一生懸命頑張ってるわ。
──バランスボール上でのジョッキースタイルも、だいぶ慣れてきましたか?
小牧 うん。だいぶ上手いことバランスを取れるようになったよ。まだ楽々とはいかないけど…。トレーニングの最後のほうにバランスボールをやるから、もう足がプルプルして(笑)。あとは、毎日じゃないけど、歩いたりしているし。この前はね、朝5時くらいに起きて、1時間半掛けて琵琶湖まで歩いてしまったわ(笑)。あのね、腰痛がある人は、歩いたらすごくマシになるから、ぜひ試してみて。
──自粛中は、ついつい同じ体勢で長時間過ごしがちで、気づいたら腰が硬くなっていたりしますからね。
小牧 そうでしょ? 僕の場合は職業病やけど、ちょっと痛いなぁと思っててん。でも、週に何度か歩いたことで、すごく楽になった。ポイントは、ゆっくりであっても大股で歩くこと。これはホントにオススメやで。
──それにしても、琵琶湖までとは。以前からですけど、小牧さんの歩く距離は半端ない(笑)。
小牧 さすがに自分でもビックリしたわ(笑)。でも、毎日じゃないよ。月曜日なんか、9時間くらいずっと家でテレビ観てたわ。
──9時間!
小牧 それはそれでビックリやろ(笑)? 今、『JIN―仁―』の再放送をやってるでしょ? あれをね、全部観てんねん。前にも全部観たんやけど、大好きでね。朝から観始めて、気づいたら夕方やったわ。
──たまにはそんな日があってもいいですよね。
小牧 うん。そうやって家でのんびりしている日もあるし、家でもたまにバランスボールに乗ったりね。あとは、ジムにもお風呂にも行かれへんから、トレセンの調整ルームに行くこともあります。調整ルームには、ジムと同じようなマシンがひと通りあるからね。サウナも入れるし、木馬もある。それらを使いながら、上手いこと調整できてるよ。
──では、体重管理にもそれほど影響はなさそうですね。
小牧 全然大丈夫。家で規則正しく、栄養のあるものを食べてるからね。外食しないぶん、むしろ体重管理は楽かも。当然飲みにも行ってないから、記憶のないままラーメンを食べてしまうこともないしね(笑)。

▲外食しないぶん体重管理は楽やね