気持ちが戻ったキセキに感動
5月に入りましたが、4月は1度も東京へと足を運ばない生活でした。
そして先週、久しぶりに競馬中継の為に京都競馬場へと足を運びましたが、何をもって自粛というのか? 最近はよく分からなくなってしまうところも…。
しかも様々な情報番組を見ていると、専門家も人によって見解・対策・対応の考え方に相違がありすぎますし、一貫して当初から考えがぶれない方も存在すれば、その逆の方も。
本当に迷ってしまいますし、分からなくなりますよね。でもこれって競馬の解説にもよく似ており、1つのレースに対しての見解の相違に私自身も驚くことがあります。
過去においてはオルフェーヴルでの阪神大賞典での逸走や、ビッグアーサーでのセントウルSの内容において、その際の実況解説者や周囲の方々とのあまりにも違いすぎる見解に、反論するような形でストレートに自分の意見をいいすぎてしまった過去も…。結果、その発言だけが独り歩きをしてしまい誤解を招いたこともあったので、あれ以降は言葉を選びながら、誤解を招かないように発言することを肝に銘じていますが、ウイルスと一緒で馬も言葉を話さないだけに、人によって考えに違いがでてきますし、発言そのものにおいても捉え方次第ではAにもBにも聞こえてしまう時も…。
なぜこのような話となったかと言うと、先週の春の天皇賞でのキセキの走りに、捉え方が人によって違いがありすぎたように感じたから。
馬自身は、この2戦とは明らかに雰囲気が違い、気分良さそうにパドックを周回し、ゲートも切れての1戦に。あの姿に、驚きと感動でした。ただ1点、流れが変わってしまったのは、スタート後に外からハッピーグリンが来たことで気持ちのスイッチがONとなり、正面スタンドでハナとなる形に。
あそこで(あ…ここまでの軌跡ともいえる完璧な歩みが止まった)と感じ、勝利は難しいと確信。案の定、最後は止まってしまう形となったわけですが、私は結果ではなく、今回はこの2戦とは明らかに違う良い頃のキセキに気持ちが戻っていたこと、ここに素晴らしさと陣営や武豊騎手の手腕を感じ、感動だったのです。
というのも、馬は感情を持った生き物であり、レースは点でなく線。だからこそ、あのパドックでの気分良さそうに歩けていた雰囲気とゲートは、決して容易にできることではないのです。もちろん1つ残した課題はありますが、前進も見えた内容。だからこそ次、どんな様子でパドックインするのか? 今から興味が沸いています。
さて今週から東京での5週連続GI開幕。
NHKマイルですが、人気の1頭レシステンシアは春3戦目の中で初輸送競馬&初の左周り。課題は多いと思えますし、当日の体重が減りすぎていない方がいいと感じており、馬体重チェックは必要です。
一方、デビューから注目をしていたルフトシュトロームですが、正直、前回の方が馬は良く見えますが、鞍上はレーン騎手。当日、前走時のデキに戻っていればチャンス大と感じます。また安定感ではタイセイビジョン。いい枠にも入りましたし、どんな条件でも持っている力を発揮できる点も魅力です。
しかしながらNHKマイルは大荒れしやすいレースでもあるので、馬券的には調教のよかった人気薄から攻めてみようかとも考えています。
それでは皆さん、また来週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。