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前々走以前にどんなレースで好走してくるとオークスで期待できる?

  • 2020年05月19日(火) 12時00分

桜花賞から巻き返せそうな馬は…


 阪神JF→チューリップ賞→桜花賞は同じコースで行われるので、馬の適性についてはそれほど考えなくてもよい。ただオークスはいきなり東京芝2400mに舞台が変わる。直近の桜花賞が大きな意味を持つのはもちろんだが、それよりさらに前のレースでオークスと結びついているのはどんなレースなのだろうか?

 今回は4〜13歳の10世代について、2歳〜3歳4月のオープン競走で1〜3着になった馬を抽出する。そのうえで、その馬たちがオークスに出走した場合、どんな成績だったかを見てみよう。該当馬15頭以上で芝1200m以下と2歳夏競馬までのレースは除き、オークスの前走としてよく登場するレースも外す(普通の前走レース別成績に出てくるので)。同じ馬が複数のグループに属することは当然ある。

回収率向上大作戦


 回収率はメイショウマンボが跳ね上げた紅梅Sとフィリーズレビューが目立つが、オークス好走馬が2頭と1頭の話なので判断しづらい。そもそも今年は両レースの1〜3着馬がいないので悩む必要もない。

 全体を見ると、古いオープン好走歴というのはあまり機能するものではなく、結局は阪神JF→チューリップ賞というルートが強いのだなという印象。他にひとつ挙げるとしたら同じ東京のクイーンC好走馬か。今年はミヤマザクラとマジックキャッスルが該当。桜花賞では5、12着だったが、ミヤマザクラのほうはヒモ馬候補に取り入れてもよさそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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