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【日本ダービー】昨年はロジャーバローズ本命で的中! 今年のトラックバイアスは?

  • 2020年05月26日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は伏兵ロジャーバローズが逃げ切りV(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 過去5年、ダービーのトラックバイアスと馬場コンディションは以下の通り

2015年(勝ち馬:ドゥラメンテ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「超内有利」

2016年(勝ち馬:マカヒキ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「超内有利」

2017年(勝ち馬:レイデオロ)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「内有利・前有利」

2018年(勝ち馬:ワグネリアン)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「前有利」

2019年(勝ち馬:ロジャーバローズ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「内有利・前有利」

 昨年は単勝93倍で12番人気のロジャーバローズを「ウマい馬券」で公開した予想で本命に推奨。1枠1番から先行し強気の早仕掛けで、トラックバイアスを最大限に活かしきって勝利した。一昨年も逃げたエポカドーロが2着。16番人気で3着だったコズミックフォースも先行。

 2017年は馬券的には上位人気馬同士のカタイ決着だったが、内枠から逃げたマイスタイルが単勝188倍の14番人気ながら3着とはクビ差の4着に健闘している。馬場コンディションは毎年、安定して「軽い〜稍軽い」の間で行われており、内を通る馬や先行が有利になるレース。

 今週からはCコース替わり。例年、Cコースになるタイミングでは「内有利率」が高まる。先週と比較して週中、週末ともに良好な天気予報。当日は先週よりもさらに軽い馬場コンディションも想定される。例年通りに内をロスなく立ち回ることが要求され、内枠が恵まれるだろう。

 ただし、現段階では枠順がわからない。前哨戦の皐月賞をトラックバイアスの観点から分析したい。

 皐月賞はトラックバイアス「内有利」と判定した。このレースに騎乗した騎手のコメントや世間的にも外有利だったとも言われているようだが、実際には内側を通ることが不利な馬場ではなかった。しかし、騎手もインコースを避けていたため、馬群自体が外側に寄っていた。その結果、外を通った馬のパフォーマンスが低くなり、内を通った馬の方が恵まれていた。

 勝ったコントレイルは1枠。1コーナーから2コーナー、道中は枠なりに内をロスのない立ち回り。3コーナー前から外に出して進出したものの、加速させた4コーナーでは外側に寄った馬群のさらに外を通らされた。

 対して、2着のサリオスは4枠から終始2列目を追走し、メンバー中で最もロスのないレース。サリオスとコントレイルとの着差は半馬身だが、コース取りで1馬身程度は差があり、コントレイルにはまだ余力もあった。コントレイルは着差以上の圧勝だった。

馬場虎太郎

皐月賞を制したコントレイルの能力が抜けているとみる(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 馬場コンディションの適性に関しても、コントレイルは近2走の皐月賞、ホープフルステークスがどちらも馬場コンディション「稍重い」と判定している重めの馬場コンディション。3走前の東京スポーツ杯2歳ステークスは軽い馬場コンディションのなか衝撃的なレコードタイムで圧勝していることから、重めの馬場コンディションは向いていなかった可能性が高い。今回は近2走よりもパフォーマンスの上昇が望める。今年のダービーは2強ではなく、コントレイルの完全な一強だ。

 近年の皐月賞馬としてはドゥラメンテ級の能力を示している。そのドゥラメンテもダービーでは7枠14番。外枠で厳しいレースを強いられながらも、完勝。この年は2着に1枠1番からロスなく立ち回ったサトノラーゼンが入り、2枠3番から先行したコメートが16番人気5着。トラックバイアスは「超内有利」と判定している。

 今年もコントレイルは仮に外枠だったとしても、最有力。その他は混戦。馬券的には内枠に入って恵まれる相手馬に妙味があるだろう。馬場枠順を考慮した最終見解は「ウマい馬券」で公開する。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のダービーの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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