
実戦復帰を果たし、勇ましい姿を見せる戸崎圭太騎手 (撮影:藤井真俊)
昨年11月4日のJBCレディスクラシックで落馬し、右肘開放骨折の大怪我を負った戸崎圭太(39=美浦・田島)が、5月23日の東京競馬で帰ってきた。「騎手生活で最も長い」(戸崎)半年以上の休養を経て実戦復帰をはたした感触や、リハビリ中のエピソード。そして安田記念で久々にコンビを組むダノンキングリー(牡4、萩原)についてなど、単独インタビューで胸の内に迫った。
(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)
※このインタビューはソーシャルディスタンスを十分に保ち、細心の注意を払って取材撮影しております。
復帰戦…ルメール騎手にイジられました(笑)
――まずは久々の実戦復帰、お疲れさまでした。そして、お帰りなさい。
戸崎 ありがとうございます。
――復帰初日の23日(土曜)は3鞍に騎乗。最初の東京5R(ボンバーミューラー)は4着という結果でした。
戸崎 とても緊張しました。そんな中でもパドックで馬に跨った時には「やっと戻ってこられた…」と幸せを感じましたね。
――しかしレース後には「もう少ししっかり乗れれば…」と反省の言葉を口にしていました。
戸崎 何だか重心の位置が自分の中でしっくりこなかったんですよね。しっかり準備はしてきたつもりでしたけど、攻め馬とレースではやはり違うな、と。ジョッキーってすごいんだなと思いましたよ(笑)。
――ルメール騎手にもイジられたそうですね。
戸崎 はい(笑)。「アンちゃん大丈夫? ちゃんと手綱をにぎって、しっかり乗ってね」と言われちゃいました。
――アハハ。戸崎さんは何と返したんですか?