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【安田記念】「芝GI・7勝」の勲章! アーモンドアイが肩を並べた、超ド級の名馬たち

  • 2020年05月31日(日) 18時01分
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▲「芝GI・7勝」の歴代トップホースたち6頭をご紹介


ヴィクトリアマイルを制し、歴代最多タイの「芝GI・7勝目」をマークしたアーモンドアイ。次走の安田記念で、「芝GI・8勝」の偉業へと挑みます。

現記録の「芝GI・7勝」を過去に達成した馬は、アーモンドアイ以外では6頭。競馬界の歴史を彩るレジェンドホースたちを、当時の時代背景も織り交ぜながら、須田鷹雄さんがご紹介します!

(文=須田鷹雄)


 安田記念でアーモンドアイが、日本調教馬初の芝GI・8勝に挑戦することが話題となっている。グレード制導入後、7勝までいった名馬はアーモンドアイを含め7頭。過去の6頭と、走った時代をあらためて振り返ってみたい。

シンボリルドルフ「完璧で隙が無い、ミスターシービーの敵役」


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▲ミスターシービーファンも認めた強さ (C)netkeiba.com


 前年の三冠馬ミスターシービーがアイドルホースだったために、敵役のように見られることも多かったシンボリルドルフ。ミスターシービーが鞍上の吉永正人騎手ともども不完全性とか極端さゆえの魅力を持っていたのに対し、シンボリルドルフは岡部幸雄騎手ともども完璧で隙が無いというイメージだった。

 たとえシービーファンであってもその強さは認めていたし、この馬がその時点での史上最強馬だということは誰もが確信していたと思う。最終的にアメリカ遠征が失敗となって引退に繋がるが、当時は輸送も検疫もなにもかもが手さぐりだった時代。いまと同じ前提の遠征ができるなら、海外でもうひとつふたつGIを積み増すことは可能だったと思う。

(主な戦績:1984年クラシック三冠、有馬記念、1985年天皇賞、ジャパンC、有馬記念など)

テイエムオペラオー「ミレニアムを駆け抜けた昭和の最強馬」


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▲若き和田竜二騎手と、引退までそのコンビを貫いた (撮影:下野雄規)


 いまでは懐かしいミレニアムという言葉。20世紀の終わりと21世紀のはじめを駆け抜けた名馬だが、個人的には昭和の最強馬といったテイストを感じる。

 デビュー時点ではまだ減量騎手だった和田竜二騎手とコンビを組み、引退までそのコンビを貫いたこと。2000年に「2走使って天皇賞春」という、当時でも1走多いかなと思うステップから入って年間無敗を成し遂げたこと。細かいことを言えば初勝利がいまはなき「市場取引馬限定戦」だったあたりにも昭和の匂いがする。

 ひとつだけ印象に残るレースを挙げろと言われたら、やはり2000年の有馬記念。いったんはもう勝てないと形になったが、勝利への意志が炎と化してすべてを蹴散らし、ハナ差の勝利につながったように見えた。和田騎手は当時23歳のはずだが、このレースの直線だけは百戦錬磨のベテランのように見えた。

(主な戦績:1999年皐月賞、2000年天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念、2001年天皇賞・春など)

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