
完璧なレースぶりで、圧倒的1番人気のアーモンドアイ以下を完封したグランアレグリア(写真提供:デイリースポーツ)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、アーモンドアイが史上初のGI8冠に挑んだ安田記念を取り上げます。圧倒的な人気馬が2着に敗れる波乱が起こりつつも、一方では上位人気3頭による堅い決着でもあった一戦を、果たしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
自身の予想理論から人気馬を消去して、予想に落とし込む
最初に紹介するのは、当コラム常連の岡村信将氏です。自慢の「ラップギア理論」から導かれた平坦適性重視という考え方から、まずはダノンプレミアム、ダノンキングリー、アドマイヤマーズの4-6人気の3頭を危険な人気馬に指定します。反対に上位人気3頭については、「今年は平坦勝率80%アーモンドアイ、インディチャンプ、67%グランアレグリアの3頭が強力すぎ」というジャッジでした。
そして、「強力すぎてアーモンドアイで安泰とも言い切れないほどなので、ここは3頭の3連複1点」を推奨。さらに「アーモンドアイの2着、3着付けでの3連単に寄せるという手もあるか」との見解も記します。
結果は、3連複8.4倍を6,000円と厚めに的中させ、◎グランアレグリアからの3連単112.4倍も1,200円的中。予想理論をキッチリと馬券に落としこんで18万円超の払戻金を見事に獲得しました。予想結果は
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アーモンドアイを絶対視せず、しっかりと保険を掛けていたこともさることながら、グランアレグリアを見抜いた慧眼もお見事
大本命を軸にしつつ、探り当てた穴馬との両面作戦が奏功
もうひとりは、「単勝二頭流」の石橋武氏を紹介しましょう。穴馬の単勝と人気馬の単勝の両方を購入(単勝2点買い)することにより、高い信頼度を保ちながら、大儲けを狙う馬券術の使い手です。
これを大前提に、まずは人気馬の本命をアーモンドアイに打ちます。「競馬だけになにかある可能性はゼロではないが、大きな不利なく回ってくることを前提にすれば、適性、能力からしても同馬に本命を打つことになる」と、人気に逆らう必要はなしとの判断でした。
一方、穴馬の本命にはグランアレグリアを選びます(印は○ですが、二頭流のため実質は◎と同等の扱い)。前走の高松宮記念の走りを「追走に手間取りながらも3着に追い込んできたのは、高い能力とスプリント指向のなせる業」と評価。
それゆえ「スプリント的要素の求められるマイル戦」になる今回は、「距離適性も含め、前走よりもパフォーマンスを上げてくるのは当然と言えよう」と、3番人気で穴馬と呼ぶには物足りないと謝りつつも、あえて推したのです。結果は、穴馬と人気馬の本命が揃って連対。しかも、単勝と3連単の高めを引くことに成功したのでした。予想結果は
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前走のグランアレグリアの敗因分析ができていたことが、今回の的中につながった
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