6月24日に大井競馬場で行われるダート界上半期の総決算・帝王賞には、超豪華メンバーが集結しました。古巣・中央勢を迎え撃つのがノンコノユメ(真島大輔騎手、大井・荒山勝徳厩舎<小林>)。
中央時代にフェブラリーSやジャパンダートダービーなどビッグタイトルを制してきたノンコノユメが、南関東の一員になってから、ちょうど1年が経とうとしています。昨年のサンタアニタトロフィー優勝や東京大賞典2着など、一線級で高いレベルの走りを続けています。
当初から帝王賞を目標に置き、この中間は宮城県の山元トレーニングセンターから荒山厩舎のある小林牧場へ。ここまで順調に大一番に向けて進めてきたそうです。
▲ノンコノユメと調教パートナーの藤田凌騎手(撮影:高橋華代子)
調教パートナーは荒山調教師の愛弟子でもある藤田凌騎手。これからの南関東を担っていく若手の有望株としても期待の大きい騎手の1人です。
「追い切りを1本追うごとに良化しています。あまりイライラしていないし、雰囲気はいいですね。小さいですが力はあるし、速く走る時は全身を使って伸びのいいところはさすがです」と藤田騎手も好感触。
ノンコノユメはゲートに課題のある馬でしたが、移籍後は尾っぽを取ってしっかり出ています。さらに、触られていると安心して落ち着くタイプのようで、真島騎手はスタート直前まで首筋をなでてあげて、荒山調教師もゲートの裏でお尻を触ってあげています。
南関東ではゲートの面からもメンコを着用してきましたが、最近は走りにズブさが出てきたため、今回は中央時代のように耳覆いを外して走る予定ということです(耳覆いを外すかメンコ自体を外すのかは、当日のお楽しみで)。
▲8歳になりましたが、まだまだ愛らしいノンコノユメ(撮影:高橋華代子)
ノンコノユメは今年8歳になりましたが、相変わらずあどけない顔つきで、見ている方も思わずニンマリとしてしまう愛らしさです。
「いい状態に仕上がっていますが、時計はかかってくれた方がノンコにはいいです。今でも中央時代のファンの方から、お手紙やニンジン、リンゴ、お守りなどが届きます。改めて愛されてきた馬なんだなぁと感じています。ノンコが走ることによって、ファンの皆さんに元気や勇気を与えられれば」(荒山調教師)