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【宝塚記念】クラシックで要求される能力とはズレた能力が要求される

  • 2020年06月26日(金) 19時00分
その日の注目レースと狙い馬を網羅した亀谷敬正の「血統ビーム激走メモ」を発売!

殿堂入り予想家として公開する重賞やGIの予想に加えてぜひご覧ください!
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○○が穴を出す時はイギリス血統をまとめて連れてくる


 6月13日の三田特別は宝塚記念と同じコース(阪神芝2200m)。12頭立てながら69万馬券の大波乱。YouTubeチャンネル「亀谷敬正の競馬血統辞典」の視聴者の方々から的中報告を多数頂戴しました。

 このレースは人気のディープインパクト産駒がすべて馬券圏外に。反主流の「イギリス血統」が上位を占めました。2、3着馬の父はハービンジャーとノヴェリスト。いずれもイギリス芝2400mG1勝ち馬。勝ち馬の父スズカマンボも重い馬場の天皇賞春勝ち馬。

 実はこの週のYoutubeチャンネル「亀谷敬正の競馬血統辞典」で取り上げた種牡馬はハービンジャー。「ハービンジャー産駒は芝2200、2500mの重い馬場に強い」「ハービンジャーが穴を出す時はイギリス血統をまとめて連れてくる」と伝えたために、的中報告を多数頂戴したのです。

 競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。軽い馬場で行われる東京芝2400mとイギリスの芝2400mでは要求される能力の方向性は異なります。物理的にも、パワー、スタミナ、スピードは高い次元では両立させることは難しいのです。

 三田特別と同コースの宝塚記念も、例年クラシックで要求される主流の能力とはズレた能力が要求されやすいコース。クラシックでは反主流の血統も走りやすいです。

 一昨年の宝塚記念を10人気の人気薄ながら2着に走ったワーザーは香港所属の外国馬。香港のG1勝ち馬。3年前の勝ち馬サトノクラウンも香港のG1も勝った馬。

 リスグラシューもサトノクラウンも2年前のミッキーロケットも日本のクラシックレースは勝てなかった(出れなかった)馬。宝塚記念が日本のクラシックレースで要求される能力とは異なり、海外の洋芝にも適性を示す血統馬の方が走りやすいレースともいえます。

 ペルシアンナイトは父がハービンジャー。三田特別でも穴を演出したイギリスの名馬。母系に馬力勝負に強いヌレイエフ。一昨年の勝ち馬ミッキーロケットもヌレイエフの4×4。前走で休み明けの芝1600mを経験したのは、このレースでは有利(詳しくはYouTubeチャンネルを参照)。なお、一昨年10人気で2着に走ったワーザーもハービンジャーと同じく父が欧州型ノーザンダンサー。宝塚記念の前に休み明けで芝1600mを経験するステップ。

 クロノジェネシスの父はバゴ。欧州芝2400mの凱旋門賞勝ち馬。同種牡馬も母父がヌレイエフ。バゴは種牡馬としてのポテンシャルも高いはず。近親にマキャベリアン。世界的名種牡馬ノーザンダンサーを生み出したナタルマの一族。

 ノーザンファームが生産したバゴ産駒でJRAに出走した馬は3頭。すべてが勝ち上がり2頭がオープン馬に。社台グループが力を入れれば、宝塚記念のようなクラシックが行われない距離で行われる重賞を続々と勝ってもおかしくないポテンシャルはあるはずです。

 ブラストワンピースも父がハービンジャー。母父はキングカメハメハ。父と母父が欧州型ノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系の組み合わせ。これは一昨年の勝ち馬ミッキーロケット。17年の勝ち馬サトノクラウンと同じ。

 15年勝ち馬ラブリーデイ、16年勝ち馬マリアライト、18年勝ち馬ミッキーロケットは父か母父キングマンボ系。父か母父キングマンボ系は過去5年で6頭が連対。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の宝塚記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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