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【酒井学騎手】絶好調の夏! 積み重ねた経験でさらに輝きを増す“自分の強み”

  • 2020年08月09日(日) 18時02分
今週のFace

この夏絶好調の酒井学騎手(撮影:大恵陽子)


軽ハンデを生かし、マーメイドSではサマーセントで、中京記念は最低人気のメイケイダイハードで勝利した酒井学騎手。キャリア22年と実績がありながら、時に48kgにも騎乗できる強みがハンデ戦で光ります。今回、2つのレースを振り返っていただくと、マーメイドSではポジション取りの駆け引きが、中京記念では道中の攻防や、テン乗りでかえって功を奏した点などがあったと言います。また、ハンデ戦ならではの道中の動きや、馬場状態が及ぼす影響についてお話いただきました。

(取材・構成:大恵陽子)

※お忙しい中、電話取材に応じていただき、この場を借りて感謝申し上げます。

18番人気勝利の鍵は、道中にできたスペース?


――この夏、マーメイドSと中京記念制覇、おめでとうございます。ハンデ戦で活躍する酒井騎手の秘訣に迫りたいのですが、まずはマーメイドSから振り返っていただければと思います。斤量50kgで騎乗したサマーセントでは2番手外からレースを進めました。

酒井学騎手(以下、酒井騎手) 以前のレースを見ていると、やっぱり前々で競馬をさせた方がいいなっていうのがありました。(藤田)菜七子のナルハヤが行くだろうと思っていたので、それを見ながらの位置がいいなと思っていたら、一番理想的な形になってくれました。

――スタート直後、各馬が位置を取りに行くときに外からマルシュロレーヌが来て、酒井騎手がわずかに主張したように見えました。

酒井騎手 「あ!来るのかな!?」と思って、わざと外に張っていったんです。そのままグッと来られても嫌だったから、あえてプレッシャーをかけて、その後にナルハヤの方にスーッと併せにいく形を取りました。オスカールビーも来るかなと思ったんですが、来ませんでした。ハンデ戦ってあんまりペースを落としたら、後ろの馬がマクッてきたり動きが出やすくなるんですけど、菜七子も意外と淡々と逃げたので、この馬のいいリズムで運べました。

――追い込んできたセンテリュオを封じて見事勝利。そして、中京記念では18頭中18番人気のメイケイダイハードで勝利しました。レース後の中竹和也調教師の談話によると、馬っ気を出していたとか?

酒井騎手 装鞍に行った時にちょっと馬っ気を出していて、スタッフの方によると馬房の隣か何かが牝馬だったようです。中竹先生は「たぶん暑すぎて

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