札幌、新潟の2場開催が終わり、今週からはいよいよ小倉競馬が開幕。さっそく初日のフェニックス賞に、小牧騎手とのコンビで新馬勝ちを決めたセレッソフレイムがスタンバイしています。今回はその意気込みを伺うとともに、ユーザーからの質問に答える形で、改めて新型コロナ感染防止への意識を語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
久々に新馬を勝たせてくれた馬、走ってくれたら最高やね!
──先週は「土日ともに休みかも…」と心配されていましたが、日曜日の4R(ダ1800m・3歳未勝利)にずっと騎乗されているマリアネージュが入りましたね(10着)。
小牧 うん。初ダートやったけど、これまでの走りからチャンスがありそうやなと思ってた。だから楽しみにしていたし、気合いを入れて新潟に行ったんやけど、ちょっと残念やったね。なんか馬が嫌気をさしてしまったみたいで。ゲートも入ってくれんし、走るほうに気持ちが向いてくれなかった。それがすべてやね。
──新潟は5戦して3着2回。10番人気キーフラッシュでの3着もありましたし、しっかり爪痕を残したように思います。
小牧 まぁ3週続けて乗りに行けたからよかったです。土日ともに休みになってしまう週もあるやろなぁと覚悟していたから。先週も1頭だったけど、乗せてもらえてよかった。
──今週からは、いよいよ小倉開催が始まります。さっそく初日のフェニックス賞(芝1200m・2歳オープン)にセレッソフレイムが登録していますね。
小牧 前走は思った以上に余裕があったけど、重馬場だったでしょう。今回はいい馬場になりそうやから、時計の出る馬場でどうかやね。競馬の幅を広げるためにも、今後はいろいろ試していこうかなと思ってる。だから、今のところは出たなりで競馬をするつもり。
──『競馬ブック』の想定では、▲がついてましたよ。
小牧 ああ、そうなんや。×くらいにしておいてほしいなぁ(笑)。まぁ久しぶりに新馬を勝たせてくれた馬やし、未知の部分が多いぶん、楽しみも大きい。走ってくれたら最高やけどね。あとはコパノマーキュリーも入るんちゃうかな。今度は1000mを使うはずやから、さらにいい競馬ができると思う。ただ、揉まれたくないので、内枠は引きたくないなぁ。能力は十分あるから、それを発揮できる枠を引きたいね。
──では、質問を2つほど。「いつも応援しています。先週の騎乗は日曜日の1頭で寂しかったです。そういう場合、やはり1週間のルーティンが狂ってしまうのでしょうか。金曜日はどう過ごしていたのですか?」
小牧 いや、金曜日に調整ルームに入らないだけで、いつもと同じやで。木曜日までには体重も落としていたし。コロナがなかったとしても、競馬の2日前に遊びに行くこともないしね。先週は、汗取りを兼ねてお風呂に行ったくらいや。最近、またいい風呂を見つけてね。大阪と京都のちょうど境にある温泉で、前にここで紹介した榊原温泉以上にヌルヌルのお湯やで。
──それは聞き捨てならない! 強アルカリ性のお湯ということですね。
小牧 そう。ホンマにすごいお湯で、街から離れているから、人も少ないしね。先週も今週も行ってきたけど、地元の爺さんたちに混じってのんびりしてきたわ(笑)。
──続いては、「全国的に感染が広がり、小牧さんが住んでいる滋賀県でも感染者が増えてきましたね。新潟、小倉と移動が続きますが、移動の際や普段の生活でどんなことに気を付けていますか?」
小牧 うちの近所でけっこう(陽性者が)出てんねん。春は近所の会社とか歯医者でクラスターが出たし、最近では南草津病院がニュースになってるやろ? だから怖いっていうことはないんやけど、他人事じゃないなぁとは思ってる。移動のときはね、あんまり人とくっつかんように常に意識しているけど、飛行機にしても新幹線にしても、今はあんまり人が乗っていないからね。あとは、調整ルームに入ってからも、たとえば食堂ではご飯を食べんようにしたり。食堂で食べてるジョッキーもいるけど、みんなすごく距離を取ってバラバラに食べてるで。なんせジョッキーからは、まだ誰も出ていないからね。みんなすごく慎重に行動してるよ。
──それはすごく伝わってきます。
小牧 栗東にしろ美浦にしろ、トレセンのある場所は田舎やからね。ある意味、普段から隔離されているようなもので、みんなが意識を高く持っているうちは、いい環境なのかもしれん。ただ、これだけ広がってくると、どんなに気を付けていても感染してしまうことはあるだろうなとは思ってる。自分に限らずね。まぁとにかく慎重に動きますわ。なんせ僕は高齢者やから(笑)。