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相棒と共に札幌記念に挑む石川裕紀人騎手を直撃!(C)netkeiba.com
この夏、札幌競馬場で静かに爪を研いでいる男がいる。デビュー7年目の石川裕紀人(24=美浦・相沢)だ。なかなか思うような成績を残すことができないなか、「この馬がいるから頑張れる」と毎朝、札幌記念に挑むブラックホール(牡3、相沢)の調教をつけている。デビュー前からコンビを組み続ける、気心の知れた相棒。約1年ぶりの重賞タイトル獲得へ向けて、思いの丈を聞いた。
(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)
※このインタビューは電話取材で行われました。
今はコツコツやっていくしかない
――昨年に続いて今年も北海道に滞在ですね。やっぱり暑い美浦トレセンよりは過ごしやすいですか?
石川 函館は確かに涼しくて過ごしやすかったですが、札幌は結構、暑いですよ。朝の調教時間も美浦より遅めですし、あんまり変わんないと思います。
――日々の生活はどうでしょう? 新型コロナウイルスの影響で不自由もあるのではないですか?
石川 そこもあんまり変わらないですね。外出の自粛は美浦にいた時もしていましたし、トレーニングについても外を走ったり、調整ルームで体を動かす分には影響がありませんから。
――となると思い通りにいっていないのは、ご自身の成績でしょうか…。
石川 はい…。今年の夏はまだ1勝もできていないんで。まったく話にならないです。
――打開策はありますか?
石川 あればいいんですけどね…。まぁコツコツやっていくしかないと思ってます。普段の調教だったり、競馬だったり、地道に頑張っていこう、と。
――そんな中で札幌記念に挑むブラックホールの存在は、日々のモチベーションを保つうえで非常に大きな存在なのではないですか?
石川 おっしゃる通りです。あの馬がいるから、頑張れている部分も大きいですね。
――ダービー(7着)の後は放牧に出て、7月30日に札幌競馬場に帰厩しました。馬の様子はいかがですか?
石川 体がひと回り大きくなりましたね。それこそ1年前と比べたら、大きく成長しています。帰厩した当初は緩さだったり、太め感もありましたが、そのぶん調教で攻められていますし、決してヘコたれる馬でもありませんので。
――12日には1週前追い切りを行いましたが、感触はどうでしたか?
石川 いや〜