土曜の新潟は雨予報も出ていたが、レース中は雨が降ることもなく、1Rから「良馬場」で終日行われた。今夏の新潟は先週まで雨中の競馬も多く、芝コース全体の内寄りに傷みが出始めている。関屋記念で使用される外回りのレースでは、芝状態が比較的良い中〜外を通る馬が直線で伸びる傾向が出ている。

　土曜は、芝競走は7鞍。そのうち、直線外回りを使用した競馬は4鞍あり、優勝馬の最終4コーナーの位置は「2番手、7番手、5番手、9番手」だった。

　関屋記念と同じ外回り1600mの9R・村上特別は中団を追走した1番人気テルツェットが馬群を縫って、コースの中央部分を鋭く伸びた。1番人気に推されただけに力が上だったのも事実だが、上がり3F33秒9の瞬発力。土曜時点では切れが存分に生きた。このレースでは内寄りを通った馬が伸びを欠いたのも付け加えておきたいと思う。

　ただ、問題は土曜夜から日曜にかけての空模様。新潟下越地方の日曜の予報は「曇一時雨」で日曜午前0〜6時が降水確率70%、6〜12時が40%、12〜18時が30%で、午前中ほど雨の確率は高くなっている。下が湿って、レース中に内寄りの傷みが進むと、土曜以上に「中〜外伸び」の傾向は顕著になってきそうだ。

　ただ万が一、予報が外れて雨が降らずに進行すると、土曜9Rの村上特別で「1分33秒3」の好時計が出ているだけに、関屋記念は「1分32秒台」の高速決着の可能性も残っている。雨が降る可能性は高く、当日の天気の推移はご注意していただければと思う。