競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンに北九州記念出走予定馬の中から7頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
アンヴァル栗東・藤岡健一厩舎 牝5
▲8月12日撮影
母系の血を引き出すことの多い父ロードカナロアだが、短距離系の母産駒らしい前肢が短めでコロンとした体形。つなぎも短く回転の速いピッチ走法で千二に特化したシルエットだ。ただ脚元や走法から好戦例は1分8秒台半ばから9秒台。時計が掛かることがベターだろう。夏場は新陳代謝が良く今回もCBC賞時同様に皮膚の薄い姿形。状態は変わらず良好だ。
ダイメイプリンセス栗東・森田直行厩舎 牝7
▲8月12日撮影
500キロ前後の牝馬だが、スラッとしたフォルムでコンパクトな造り。皮膚の質感は前走時より研ぎ澄まされた印象すら受けるが、臀部(でんぶ)のボリュームは薄れて股部分もへこんでいる。ケイコは相変わらず活発に動けているが、前走時の当欄でも述べていたようにクビが下がって前重心。好調時に比べると年齢的なものか闘争本能が少し薄れているか。
ジョーカナチャン栗東・松下武士厩舎 牝5
▲8月12日撮影
前走時は左側だけ接着装蹄のエクイロックスだったが、今回は両前。攻めの負荷からは影響はなさそうだが、手前を変えて外にモタれたりと口向きの課題はいまだに残る。5勝中3勝が直千。小回り芝千二の対応がポイントとなる。好結果の出た前走時に比べると気持ち丸みや厚みは足りないが、撮影後に1週前追い切りを敢行しており膨らんでくる見立て。好調だ。
ラブカンプー栗東・森田直行厩舎 牝5
▲8月12日撮影
8月にして今年の9戦目。CBC賞で約2年5カ月ぶりの美酒に酔い波乱を演出したが、