昨年はタワーオブロンドンが優勝しGI初制覇(撮影:下野雄規)
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こちらからご覧いただけます 中山芝は先週からCコース替わり。週中、金曜から土曜にかけても降雨があり「重い」馬場コンディションだった。
私の独自馬場判定では、今開催の中山芝は全ての日が馬場コンディションを「稍重い」。一貫して「重め」の馬場コンディションで推移している。
しかし、有利な脚質は段々と変化している。末脚勝負の馬が走りやすくなっている。今開催中山芝の古馬混合戦ではメンバー中最速の上がり(上がり1位)を出して最先着した馬の成績が上昇している
・1週目が6レースのうち1着1回、2着2回、4着以下が3回。
・2週目が7レースのうち1着2回、2着1回、4着以下が4回。
・3週目が6レースのうち1着3着、2着2回、4着以下が1回。
週を経るごとに上がり1位の馬の成績が良化しており、Cコースに替わった先週は連対できなかった馬はトウカイオルデン1頭のみ。同馬は11番人気で4着。トラックバイアスに恵まれていた。実質パーフェクトな成績だった。
先週のメインレース、オールカマーも前半は後方で待機していた5番人気のセンテリュオが上がり1位で1着。
今開催の重賞の紫苑ステークス、京成杯オータムハンデ、セントライト記念は3レース全てをトラックバイアスが「前有利」。先週から末脚が発揮しやすい馬場になったことは明らかだ。
今週は週中、週末ともに良好な天気予報。今開催のなかで最も走りやすい馬場コンディションになることも想定される。先週と同等、もしくはそれ以上に直線の末脚が要求される可能性が高い。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
グランアレグリアは前走好メンバーが揃った安田記念を勝利(撮影:下野雄規)
グランアレグリアの前走は安田記念。トラックバイアスは「差し有利」先行馬にとっては厳しい状況で、展開に恵まれたことは確かだが、現役でも屈指の好メンバーが揃ったレースを完勝した内容は高く評価できる。
2走前の高松宮記念はトラックバイアス「前有利」。当日の中京は前日からの雨量が多かったため、芝は開催中徐々に回復していく状態。下級条件馬にとっては重い馬場。先行馬がバテたため後方から届く「差し有利」のトラックバイアス。
しかし上級条件のレースは「前有利」になった。下級条件では差し有利だったため騎手は「先行すると止まる」と過剰に意識しすぎたからだ。
高松宮記念も、1200mの上級馬にとしてはペースが緩くなった。結果として前残りの競馬に。グランアレグリアは初めての1200mで反応が鈍く不利な後方からの競馬。それでも、最後の伸びは際立っており、実際の着差や着順以上に価値のある内容だった。
今回は今春に行われた高松宮記念の再戦のようなメンバー。1200mを走るのが2度目で道中の追走に慣れが見込まれることや、先週の馬場傾向から末脚有利になれば、高松宮記念組では最先着できそう。当然人気にも推されるだろうが、逆らえない。
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