ワールドプレミアを管理する友道康夫調教師を直撃!(C)netkeiba.com
昨年の菊花賞馬がついに戦列に復帰します。2019年有馬記念を3着後、一度は今年の天皇賞・春を目指したものの、体調が整わずに回避したワールドプレミアが超豪華メンバーのジャパンカップに参戦。長期休養明けとなる今の状態や、有馬記念の後に何があったのか。管理する友道康夫調教師に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
※お忙しい中、電話取材ご協力いただき、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
11か月ぶり復帰戦 「今回はチャレンジャー」
――菊花賞馬のワールドプレミアが復帰しますね。昨年は菊花賞を勝った後、有馬記念でも古馬相手に最後方から追い込んで3着でした。
友道康夫調教師(以下、友道師) 有馬記念が行われる中山2500mは、どちらかと言えば不得意なコースだったと思いますし、外枠にもなって、なかなか厳しい中でも追い込んで3着にきて頑張ったと思います。力は見せてくれました。
――内枠と先行が有利とされるトリッキーコースであの内容ですものね。それだけに今年の活躍が期待されましたが、天皇賞・春は体調が整わず回避することになりました。
友道師 菊花賞ってダメージのある競馬なので、あそこでもうちょっと間隔を空けてあげればよかったかな、と結果的に思います。いつも真剣に走る馬で、頑張りすぎて、菊花賞の疲れとかがいろいろと出た感じです。
菊花賞は「ダメージのある競馬」だった(C)netkeiba.com
――厩舎としては3200mの天皇賞・春も勝っていますが、古馬と3歳馬では長距離レースでのダメージは変わってきますか?
友道師 古馬と菊花賞ではまた違うと思います。やっぱり菊花賞の3000mは3歳馬には結構ダメージがあるんじゃないですかね。よっぽど適性のある馬でしか菊花賞は使わないようにしています。
――3歳秋だと、まだ成長途上の馬も多いでしょうね。ワールドプレミアは結果的に今年の秋まで長期休養することになりました。先月15日に帰厩したとのことですが、肉体面や精神面での変化はありましたか?
友道師 以前から元気のいい馬だったんですけど、そのへんはやっぱり変わっていないですね。うるさくはないけど、元気は元気です。体はそんなに変わってはなくて、太め感もないし、たぶん競馬は数字としては大きな増減なく出られると思います。
――現在の状態はいかがですか?
友道師 体や脚元に心配なところもないですし、今朝(12日)も坂路でしっかりやりました。まだちょっと重たいかなってところもありますけど、さすがって動きはしています。
――まだジャパンCまで2週間ちょっとありますから、ここから上向いてくることを期待しています。ジャパンC参戦は早い段階から決めていたんでしょうか?
友道師 広いコースがいいと思っていたんです。春は