スマートフォン版へ

京成杯、日経新春杯

  • 2006年01月14日(土) 12時49分
  • 0
 ジャリスコライトは人気の中心だった朝日杯(GI)で失速の3着。前半から行きたがり、情けない内容だったが。2戦連続して上がり33秒台で走ったあとで、必勝のハードな仕上げが裏目に出て、体調一歩だったろう。悪いことに、K・デザーモの調子は悪く、藤沢厩舎はリーディングトレーナー逆転を目指して山のように出走馬を送ったが、ことごとく討ち死に状態の大スランプ。悪いことばかりが重なっていた。

 そこで、3歳になって京成杯から再出発となったが、だいたいの馬が冬休みに近いローテーションをとる藤沢厩舎は、このレースに出走したプレジオ、サスガなど、その後かんばしくなかった。いま1月、ここで体調絶好では、表の4月から5月に再びピークは難しいのだろう。ジャリスコライトは、アグネスデジタルの下というより、シェルゲームの下となる心配もある。シェルゲームの父と、ジャリスコライトの父は同じブラシンググルームの孫で、血統面では極めて似た配合だったりする。アグネスの下ならいいが、シェルゲームの下ではあまり好ましくない。

 とはいいつつ、この相手。2勝馬は他にホープフルSを2分3秒6で勝ったニシノアンサーがいるだけで、ほとんどが1勝馬。この先はともかく、さすがにここは取りこぼせないだろう。相手探しだ。ネヴァブションを筆頭にしたい。前走は外から3着だが、まだ脚があった印象が強い。

 京都の日経新春杯は、アドマイヤフジ、インティライミの4歳馬の成長に注目。この世代、全体レベルが言われたりするが、世代のレベルうんぬんは各馬が4歳から5歳になったり、さらにはもっと後になって広い角度から評価するもので、いま、ディープ以外は…などといわれるのは短絡すぎるだろう。勝ちみの遅さを解消しつつあるアドマイヤフジと、ダービー2着のインティライミの復活に期待したい。まだまだ強くなる。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング