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【ステイヤーズS】“並外れたスタミナと衰えない若さ” 橋口調教師が語る 9歳馬アルバートの素顔

  • 2020年12月04日(金) 18時02分
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5年連続でステイヤーズSに参戦するアルバート(撮影:下野雄規)


「ステイヤーズSのために生まれた馬」と言いたいくらい、ステイヤーズSで好成績を収めるアルバート。2015年から5年連続で参戦し、3勝、2着1回、出走取消1回で、今年はJRA同一重賞最多勝記録(平地)をかけての出走となります。9歳になるアルバートですが、「2歳みたいなところもあります(笑)」という若々しさ!さらに、昨年は3600mのステイヤーズSを走り終えてもケロッとしていたとか。“おじいちゃん”の並外れたスタミナについて橋口慎介調教師に伺いました。

(取材・構成:大恵陽子)

※このインタビューは屋外で十分な距離をとり行いました。

何も知らずに乗ったら、年齢も長距離馬ということも分からなさそう


――アルバートが今年もステイヤーズSに参戦とのことで、とても楽しみです。同馬は昨秋の京都大賞典から橋口厩舎に転厩してきたんですよね?実際にアルバートを見た印象はどうでしたか?

橋口慎介調教師(以下、橋口師) 京都大賞典の前なので8月の終わりくらいに入厩したのですが、「やっぱりいい馬だな〜」と感じました。当時8歳だったので、落ち着きのあるベテランって感じの馬を想像していたんですけど、全然(笑)。すごく若くて元気いっぱいでした。

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アルバート管理する橋口慎介調教師


――え!実は今日は「ベテラン馬の頼もしい落ち着き」みたいなエピソードを聞きに来ました(笑)。

橋口師 いやいや、すごく若くて2歳みたいなところもあります。ちょっと落ち着けよっていうような。角馬場でももう少し静かにいけばいいのに、ダク(速歩)を踏めずにキャンターに行こうとしたり。体も気持ちも若々しいですね。

――ということは、走る気も旺盛ですか?

橋口師 自分からグイグイいきますね。ステイヤーだから、ちょっとズブいところもあるのかなと思ったら、全然元気いっぱいで、調教では抑えるのが大変そうな時もあります。

――若いモンには負けないぞ!って感じですね。

橋口師 はい。でも、落ち着くところはちゃんと落ち着いていて、レースに行けばちゃんと折り合います。

――年齢を言わずに乗ってもらったら、何歳か分からなそうな馬ですね。

橋口師 何歳か分からないですし、ステイヤーっていうのも分からないと思います。体つきを見てもですし、気性的にも前向きで、長距離を走りそうなタイプには見えないです。完歩は…まぁまぁ、大きいのは大きい方ですかね。でも、大きいけどピッチも速いです。

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9歳になっても「元気いっぱいです!」(ユーザー提供:kouBBさん)


――脚の回転の速さが鋭い末脚につながっているのでしょうか。

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