▲ドゥラメンテ産駒レインフロムヘヴンの手応えも明かします (C)netkeiba.com
今週も読者の方からいただいた質問にお答えします。限定的ではありますが競馬場にお客さんが戻り、先日の歴史的なジャパンCも、お客さんの前で騎乗することができました。その状況に喜ぶ一方、再び感染拡大が起きていることへの危機感も。ジョッキーたちが調整ルームで自主的に行っているルールとは?
(取材・文=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました。
Q「ミルコ騎手、こんにちは! 無観客は寂しい…とコラムで話していましたが、お客さんが戻ってきて、やはり気持ちは違いますか? 馬たちも無観客のときはおとなしかったとのことですが、お客さんが入って変わってきたところはありますか?」(タイスケさん)
ミルコ お客さんがいるのは本当にうれしい! 最初は1000人くらいから始まって、11月からは4000人(東京競馬場)だっけ? やっぱ1000人と4000人では全然違いましたね。4000人だと、スタンドにいるお客さんたちがちゃんと見えます。ただ、声を出しちゃいけないから、まだまだコロナ前に戻った感じはないけど。
──歓声がないのは寂しいですが、拍手で人馬を迎えるというのも、なんだか温かい感じがします。
ミルコ そうですね。直線はほとんど何も聞こえないから、みんなちゃんと(ルールを)守ってますね。そういえばパドックでは、最初の週だけ女性の方が「ミルコさーん!」って大きな声で叫んでた(笑)。あの人、あとで怒られちゃったかな(笑)。今はみんな静かにしてますから、馬の様子も変わらないです。
それにしても、いつになったら元に戻るんだろうね。先が見えないね。ヨーロッパほどではないけど、日本もまた大変なことになってますね。ちょっと怖い。日本では、相変わらずみんな距離を取ってるし、ほとんどの人がマスクをしているし、手をよく洗うし。それでも増えちゃうんだから、どうしたらいいかわからないね。
──ジョッキーのみなさんは、本当に危機感を持って自粛されていますよね。
ミルコ そうです。誰も飲みに行ったりしていないと思うし、みんな我慢してる。もちろん僕もそうだけど、みんなすごいなぁと思います。調整ルームのサウナも、3人くらいしか入らない。