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【朝日杯FS予想】馬券的にもかなり面白い混戦模様!

  • 2020年12月13日(日) 18時00分

■朝日杯フューチュリティS(GI・阪神芝1600m外)フルゲート18頭/登録18頭


★3行でわかる! 朝日杯フューチュリティS 攻略の糸口

1.勝ち馬は堅いがヒモは紛れる。枠番は内枠が好成績
2.決め脚の鋭さが要求される。前走芝1600m組が中心。
3.前走プラス体重は好走の必要条件。1〜2月生まれも◎

データ特注推奨馬
 ★ステラヴェローチェ


 阪神ジュベナイルFに続いて、阪神芝1600m外を舞台に開催されるGI・朝日杯フューチュリティS。勝ち馬はすべて6番人気以内で、1番人気の信頼度も非常に高いなど、基本的には人気サイドが強いレースだ。しかし、2〜3着のヒモはかなり紛れており、昨年は14番人気のグランレイが3着に激走。確実性の高い軸馬から手広く流すような買い方をオススメしたい一戦といえる。

 阪神芝1600m外はフラットなコースだが、このレースに関しては内枠である馬番01〜06番が好成績。馬場バイアスの影響もありそうなので、内枠を引き当てた馬は、少しプラスに評価したい。脚質は不問だが、勝ち負けに持ち込むには末脚のキレが必要不可欠。また、前走でも芝1600m戦を使われていた組が好調であるのも、覚えておきたいポイントである。

 特注データとして掲載したのは「生まれ月」別での成績。ご覧のとおり、生まれ月が早ければ早いほど好成績という傾向がハッキリしている。まだ完成度が低い2歳馬だけに、数ヵ月の差が大きく響くのだろう。あとは、前走が「プラス体重」であることも、このレースで好走するための必要条件だ。

 その他のファクターも加味した上でのデータ特注推奨馬が、無敗の2連勝でサウジアラビアRCを制したステラヴェローチェ。ほとんどすべての項目でプラス評価を獲得するという、パーフェクトに近い内容だ。バゴ産駒のコース適性が非常に高いというのも、この馬を推す理由のひとつ。マジックマン・横山典騎手がどのような騎乗をするかも含めて、要注目の存在である。

【コース総論】阪神芝1600m外 Bコース使用

・コースの要所!

★中穴ゾーンが強い傾向。4〜6番人気の1着付けや7〜9番人気はかなり狙い目。
★枠の内外による影響が小さいフラットなコース。勝率は外枠のほうが高い。
★直線の長い外回りで急坂もあるので中団からの差し優勢。末脚のキレ重要。





 先週に引き続き、舞台は阪神芝1600m外。まったく同じデータを掲載しているので、述べる内容もまったく同じとなる。繰り返しになってしまうので、今回はサラッと解説するにとどめたい。詳しい内容を知りたいという方は、先週の阪神ジュベナイルF回をご確認いただければ幸いだ。

 阪神芝1600m外は、決め脚の鋭さが高いレベルで要求されるコース。人気別での傾向としては、人気サイドの信頼度は「並」程度だ。よって、4〜6番人気を1着で、7〜9番人気を2〜3着で狙うなど、中穴から入るような馬券が面白い。脚質面については、先行勢と中団待機組が互角に張り合っている印象。極端な偏りはなく、展開や馬場バイアス次第で、有利となる脚質はガラッと変わる。

【レース総論】朝日杯フューチュリティS(GI) 阪神過去6回

・レースの要所!

★人気サイドが強いがヒモはかなり紛れる傾向。相手を手広く取りたいレース。
★レースデータよりも内枠が強い。脚質は問われないが決め脚の鋭さは超重要。
★前走でも芝1600m戦を走っていた組が優勢。前走プラス体重だった馬を重視。
★勝ち負けになるのはキャリア3戦以内。騎手は、乗り替わり組のほうが好成績。









 阪神芝1600mで開催されるようになって、今年で7年目となる朝日杯フューチュリティS。レースの平均配当は、単勝560円、馬連5245円、3連複1万8943円で、標準的な水準といえるだろう。勝ち馬はすべて6番人気以内で、1番人気馬は連対率66.7%と高信頼度。基本的には人気サイドが強いレースなのだが、2〜3着のヒモはかなり紛れている。堅めの軸から手広く流すような馬券が、好結果を呼び込めそうだ。

 枠番は、コースデータよりも内枠有利。勝率、連対率、複勝率のいずれも、内枠である馬番01〜06番が断然のトップとなった。人気にもなっているが、それでいて回収値の高さも目立っているのだから、これは好内容。先週のBコース替わりによって、内や前が有利なバイアスとなっているならば、なおさら重視すべきである。

 次に脚質面だが、こちらは「不問」というのが結論。複勝率は4コーナーを6番手以内で回った先行勢がもっとも高いが、極端に大きな偏りが出ているわけではない。目立っているのが上がり上位馬の好成績で、上がり3F順位が2位以内だった馬はトータル[5-4-1-7]という素晴らしい成績。データは掲載していないが、前走での上がりが最速だった馬も、信頼度はかなり高い。

 前走距離別成績からは、前走でも芝1600m戦に出走していた組の活躍が目立っている。昨年は距離延長組のタイセイビジョンとグランレイが馬券に絡んでいるが、どちらかといえばレアケース。やはり、前走が芝1600m〜2000mだった組を重視するのがベターだろう。そして、好走の必要条件といっても過言ではないのが、前走が「プラス体重」であること。前走で馬体を減らしていた馬は[0-2-2-24]と大不振なので、注意が必要だ。

 レースキャリア別成績からは、阪神ジュベナイルFと同様に「キャリアの浅い馬のほうが強い」という傾向が見受けられる。キャリア2〜3戦の馬が中心となる一戦で、キャリアが5戦以上の馬は全滅。経験の豊富さではなく、素質が問われるレースといえるだろう。最後に騎手関連データだが、ここは鞍上が乗り替わる馬のほうが好調。外国人騎手の好成績も目立つが、短期免許組がいない今年に関してはどうか。

【血統総論】


 血統面では、ディープインパクト産駒とキズナ産駒、バゴ産駒をプラス評価の対象とした。意外だったのがバゴ産駒が当コースで見せている適性の高さで、連対率34.6%、ギャップ値プラス1.0という文句なしの好内容。回収値が非常に高いキズナ産駒も、要チェックの存在だ。もちろん、ディープインパクト産駒も「買い」である。

★特別登録馬 総論×各論

 ちょうどフルゲートとなる18頭がエントリー。新種牡馬リーディングの座を争う、ドゥラメンテやモーリスの産駒も駒を進めてきた。デイリー杯2歳Sをレコードで制したレッドベルオーブや、京王杯2歳Sの覇者モントライゼなど、重賞勝ち馬が顔を揃えそうなのはうれしいかぎり。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。

 トップ評価は、データ特注推奨馬でもあるステラヴェローチェ。初戦から2歳馬ばなれした内容を見せていた馬が、次走のサウジアラビアRCでは中団から素晴らしい末脚で完勝と、素晴らしい結果を残した。超スローのキレ勝負になると少し分が悪いかもしれないが、この組み合わせならば序盤〜中盤もそれなりには流れるはず。今度はどんな走りを見せてくれるのか、本当に楽しみな1頭である。

 二番手評価に、新潟2歳Sの勝ち馬であるショックアクション。脚部不安でデイリー杯2歳Sを回避しているのは気がかりだが、順調に回復しての出走である模様。こちらもプラス評価となった項目は非常に多く、短距離〜マイル戦で好成績を残しているゴドルフィンの生産育成馬であるのも好材料。好仕上がりならば、勝ち負けまで期待できる。

 三番手評価に、ドゥラメンテ産駒のドゥラモンド。前走のアスター賞では、中団から鋭い脚を繰り出して接戦をモノにした。まだ底を見せていないのは大きな魅力だ。そして、四番手評価にテーオーダヴィンチ。未勝利を勝ったばかりの身ながら、その内容には侮れない面がある。ダイワメジャー産駒にしては末脚のキレも十分で、能力的にもそれほど遜色はない印象。人気薄になるならば、なおさら面白い。

 以下はグレナディアガーズ、ホウオウアマゾン、レッドベルオーブ、バスラットレオン、ロードマックスという評価の序列。これらの組み合わせで、このレースで多い「ヒモ荒れ」を狙うというのが、現時点での基本方針である。


■総論×各論・先々週の馬券回顧



内を重視しすぎた感(#^ω^)ビキビキ

外枠や陣営コメントの歯切れの悪さから、15クリソベリルが飛ぶのは想定できた──んだけれども!内枠が強いデータを重視しすぎた結果、サッパリの結果に終わってしまったでござる(消沈)。昨年の2〜4着馬がそのまま繰り上がったカタチだというのに、それが買えていない自分の下手さよ……。でもホントに、中京ダ1800mは内有利なんだからね!

※コース&血統データは2015年以降、レースデータは2014年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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