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動き出すクラシック戦線

  • 2006年01月18日(水) 23時50分
 少しずつ動き出したクラシック戦線。全貌をあらわすのは3月に入ってからですが、今から目星をつけておくのが競馬で、少なくとも候補馬の選定は、もう始まっています。

 東からステークスウイナーが出たのはいいことで、色とりどりの楽しみを与えてくれました。果たしてジャリスコライトが、どれほどの変化を見せてくれるか、大きな人気を背負っての勝利は、価値があるはずです。正念場の京成杯を乗り越えたことで、これからゆっくり成長を待つことができます。

 一番注目する点は、レースのダメージがあったかどうかだと思っています。その点、勝ちタイムの2分03秒2は、楽だったはず。まだまだ余力があったと考えられます。藤沢厩舎の一番槍として、とりあえずは名乗りを上げました。背中が北村宏騎手というのも新鮮です。こういう若手が注目馬のパートナーというのも、クラシック戦線を見ていく上で大切なことでしょう。

 最近では、テイエムオペラオーの和田竜二騎手、ナリタトップロードの渡辺薫彦騎手を思い出します。あれよあれよという間に三強を形成した平成11年です。

 アドマイヤベガの武豊騎手にとり、後輩新星の出現でダービーでは相手を強く意識したはずでした。その、手綱を取る騎手たちの熱い思いが、レースを面白くしてくれていました。また、互いを強く認識することで、一戦一戦の中味が充実していったのでした。

 ジャリスコライトと北村宏騎手が、どこまで大きく成長していくか予断を許しませんが、その可能性はあります。あと、これにさらに加わっていくものが出てくることが望ましく、常連でない若手コンビの出現というテーマが見えてきました。クラシック戦線は、強い馬が出てくるだけでなく、それがどういうコンビを形成しているかも大切な要素です。

 この春は、東西対決、三強や四強のぶつかり合いなど、新局面を見たいものです。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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