人気薄でもおさえたいのはあの新種牡馬

　先週の阪神JFは白毛のソダシが優勝。同馬は母父がキングカメハメハ。母母父がディープの父サンデーサイレンス。父は牝馬の芝GI勝ち馬、マイルGI馬を複数出しているクロフネ。白毛の基礎牝馬シラユキヒメは未勝利馬でしたが、王道のレベルの高い種馬を重ね続ければ、名牝が出来上がることを改めて証明されました。と書くのは簡単ですが、本当に白毛を王道レースのGIで勝たせる金子オーナーには改めて感服いたします。

　今週の朝日杯FSもシンプルにクラシック血統の産駒が走るレース。過去10年の朝日杯FSで産駒が最多勝利は、ディープインパクトの3勝。

　レッドベルオーブは父がディープインパクト。母にアンブライドルズソングとストームキャットを両方持つ馬。いずれの血統もスピードと2歳戦での仕上がりを強化する血統。同じくアンブライドルズソングとストームキャットを持つ配合に三冠馬コントレイル。同馬は2歳重賞東京スポーツ杯2歳Sをレコードタイムで圧勝したように2歳戦から圧倒的なスピードを発揮した体力の完成も早かった馬。ディープインパクト産駒で母父がアンブライドルズソングの配合では2014年もダノンプラチナが優勝しています。

　しかし、レッドベルオーブと同配合の兄レッドベルジュールは当レースを3人気に支持されて10着に敗れています。その大きな敗因はレッドベルジュールは1000m通過59秒7以上のレースの経験しかない馬だったから。「速いペースの経験」が足りない馬でした。特に兄レッドベルジュールはノドに不安があった馬。スローペースではノド不安を補えましたが、GIの流れは厳しかったようです。

　レッドベルオーブの場合は2走前の未勝利戦で1000mを57秒台で通過してレコードタイムで圧勝。人気に応える可能性が高い経験をしているディープ産駒。

　ホウオウアマゾンはキングカメハメハ産駒。母ヒカルアマランサスはジャパンカップ勝ち馬ブエナビスタとGIヴィクトリアマイルで同タイムに走って2着。キャリア4戦。1000m58秒台の速いペースも経験済み。先週のソダシ同様、キングカメハメハとサンデーサイレンスの血を持つ馬。

　人気薄で注目はトニービンの血を持つ馬。阪神で行われた過去6年の当レースにて、複勝配当700円以上で3着圏内に走った馬は4頭。うち3頭はトニービンの血を持つ馬。

　新種牡馬のドゥラメンテ産駒はトニービンを母系に持つ馬。今年の2歳芝リーディングは3位。人気薄でもおさえたい種牡馬。

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