カレンブーケドール、次こそ“金メダル”を手にすることができるか!? (ユーザー提供:ぶーさん)
かわいらしい名前とは裏腹に、古豪相手でも堅実に好走するカレンブーケドール(牝4)。通算戦績は12戦2勝。デビューから掲示板を外したことがないものの、いまだ重賞タイトルには手が届いていません。そんな彼女に、歴史的一戦で有終の美を飾った厩舎の先輩・アーモンドアイが現役を引退したいま、厩舎の次なる看板馬として国枝栄調教師は期待を寄せます。今年最後のレースとなる有馬記念出走を前に、お話を伺いました。
(取材・文=佐々木祥恵)
※このインタビューは電話取材で行いました。
ジャパンCを使って、まだ上がり目がある!
──国枝厩舎では冠名“カレン”の鈴木隆司オーナーの所有馬は2頭目になりますが、カレンブーケドールを預かることになった経緯を教えてください。
国枝師 1頭目がカレンリスベットという馬でした。ブーケドールに関しては、オーナーが社台ファームでご覧になってお願いできますか? ということでした。カレンリスベットが4勝(最終的には1600万条件)と活躍してくれましたので、オーナーもこの馬を選んでくださったのではないかなと思っています。
──デビューは2歳の10月でしたが、それまでの過程においての馬体や調教での印象はいかがでしたか?
国枝師 ディープインパクト産駒にしては馬格もあって、雰囲気も良くて点数は高かったですよ。調教の動きも良かったですし、楽しみにしていました。
──最初から点数の高かったブーケドールが、スイートピーSに優勝して駒を進めたオークスでは12番人気の低評価を覆す2着でした。先生にとっては期待以上の走りだったのか、それとも、自信がおありだったのでしょうか?
国枝師 スイートピーSでセリユーズ(1番人気3着)というウチの期待馬を負かしましたし、その後の調子も良かったので、これは一発ありそうな感じがしていました。桜花賞組とはそんなに差はないだろうと思っていましたしね。
2019年、スイートピーS優勝時(撮影:下野雄規)
──昨秋の秋華賞からジャパンCを含めて今年のオールカマーまで4戦連続2着と歯がゆいレースもあったと思うのですが、先生はどのように評価をされていますか?
国枝師 秋華賞や京都記念のクロノジェネシスや、ジャパンCのスワーヴリチャードあたりの強いメンバーと戦ってきていますので、善戦はしてくれていたと思います。
──前走のジャパンCの共同記者会見で、カレンが先に抜け出してアーモンドアイがそれを負かしに行って…と仰っていましたが、逆になりましたね?
国枝師 天皇賞の時もそうでしたけど、