▲ラヴズオンリーユーと挑む有馬記念への意気込みを語ります! (撮影:下野雄規)
今週末はいよいよ有馬記念。ミルコ騎手のパートナーはラヴズオンリーユーです。昨年のオークス以降は悔しいレースが続いていましたが、前走のエリザベス女王杯では“らしさ”も見られました。かつてのパートナー、ラッキーライラックと最後の対決でもある一戦、ミルコ騎手の胸の内とは?
(取材・文=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました。
ラッキーライラックは強い馬、それはよくわかってる
──早いもので、有馬記念が目前に迫りました。パートナーのラヴズオンリーユーは、前走のエリザベス女王杯(3着)で久々に“らしさ”が発揮されたように思うのですが、改めてレースを振り返って。
ミルコ ずっといいところで走れたし、道中の手応えもよかったです。ただ、3コーナーのところで、一瞬のうちにちょっと下がってしまった。その間に、勝ったラッキーライラックはスムーズに上がっていって、僕、後ろになってしまいましたね。僕もあそこでスムーズに上がっていきたかったんだけど…。
──確かに、それまで後ろにピッタリとつけていたルメール騎手との位置取りが入れ替わったシーンがありましたね。
ミルコ うん。あそこがポイントだったと思う。4コーナーでも僕は後ろのままで、その時点での手応えも……まぁいつも通りね。最近は坂路でもズブいんです。だから、エリザベス女王杯でも早めに動かしていきました。
──早めに手が動き出した割には、直線はいい脚で伸びてきましたよね。
ミルコ そうなんです。直線に向いた時点で「ああ、これは伸びる!」という手応えで、「これならつかまえられる!」と思ったんだけどなぁ。
──レース後のコメントでは、「坂で止まってしまった」と。
ミルコ うん…。でも、エリザベス女王杯はホントに惜しかったです。結果はもちろん残念だったけど、いい走りだったし、勝ったラッキーライラックは強い馬だからね。それは僕が一番よくわかってる。今年の前半はずっとラッキーライラックに乗っていて、その強さをずっと感じていたから。