競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンに中山金杯出走予定馬の中から6頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
アールスター栗東・杉山晴紀厩舎 牡6
▲12月24日撮影
脚が長く窮屈なところがないので、距離をこなすロードカナロア産駒の特徴が出ている。つなぎが長くスッと速い脚を使えそうな見た目なので、軽い馬場で脚をため込む競馬が合う馬体のイメージだ。調整もうまくいっている様子で、血管が浮き出てハリのある体つき。体調は決して悪く映らず、かみ合えば大駆けがあっても驚けない。
カデナ栗東・中竹和也厩舎 牡7
▲12月23日撮影
いつも通りの重厚感あふれるシルエット。筋肉質のタイプでも緩い面を残さずにしっかりと体が作れるのがこの馬のいいところで、今回もうっすらとあばらを見せて仕上げに狂いはない。中山金杯は過去に10、11着と相性の悪いレースではあるが、力のいる芝質は決して悪くないので、レースが流れて末脚を生かせれば好走してもいい。
ココロノトウダイ美浦・手塚貴久厩舎 牡4
▲12月23日撮影
角度の影響もあって胴が長めで後ろ脚が浮ついた感じと映るが、冬場の久々としては無駄な脂肪を残さずに肌つやも冴えている。今年初戦の共同通信杯は太め残りでの出走だったが、当時よりも仕上げの強度は明らかに上だろう。もともと完成度が高く、性格も穏やかな馬。変化は特に必要がなく、中山で持久力を生かせれば好勝負可能。