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【日経新春杯予想】初の古馬重賞であっても明け4歳馬には注目したい

  • 2021年01月15日(金) 18時00分

ハンデ設定は不利に見えるが…


 日経新春杯で注目されるのは、やはりアドマイヤビルゴ。2歳時には小さい小さいと言われていたが、結局重要なのは運動能力、というところを示しつつある。

 古馬重賞は初めてだが、このくらいのメンバーなら通用してほしいところ。このコースでの優勝歴もある。ハンデ設定は不利に見えるが、のちのち大きいところを狙うためにはこのくらいのハンデは克服しておきたい。

 ヴェロックスの前走は、休み明けを考えるとまずまずの内容。この馬もGI戦線へ戻っていかねばならない立場であり、ここで凡走はできないところ。日経新春杯はハンデ重賞であっても堅い傾向のあるレースなので、実績馬・上位ハンデ馬にとっては悪い舞台ではないはずだ。

 サンレイポケットはアルゼンチン共和国杯6着だが、勝ち馬から0.4秒差、2着馬から0.2秒差なら悪い結果ではない。中京コースも歓迎のクチだ。脚質的に展開待ちの部分はありアタマで狙いづらい面はあるが、末脚はしっかりしている。

 クラージュゲリエは使えない期間が長かったが、やっと復調気配。鞍上の福永騎手はこのコースにおける成績がかなり良く、新コンビはむしろ期待させる要素となる。

 ダイワキャグニーはこのレースが左回りになったことを最も喜んでいそうな馬。近況も若い馬には負けていないし、57.5キロも本来58キロになっておかしくないだけに不安材料ではない。ただ7歳以上の好走がここしばらく無いのは気がかり。この馬自体はまだ元気に見えるが、傾向を尊重すべきかどうか。

 扱いに悩むのが菊花賞大敗組の2頭。日経新春杯はハンデ重賞でありながら前走オープン10着以下や着差1秒以上の馬がかなり苦戦している。それに照らすとサトノインプレッサもレクセランスも買えないのだが、4歳馬という点はこの時期の古馬重賞においてはプラス材料。どちらか1頭は買い目に入れてもよいかもしれない。その場合はやはり菊花賞で先着していて重賞勝ちのあるサトノインプレッサということになるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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