競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンに東京新聞杯出走予定馬の中から8頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
エントシャイデン栗東・矢作芳人厩舎 牡6
▲1月27日撮影
若い頃よりも腰回りがボリュームアップして力強さを感じさせる姿へと成長しており、馬は昨秋頃から完成されている。意欲的に1週前調教をこなした後の撮影だが、気持ちの入った表情でピリッとしている印象。シャープにスカッと見せるタイプとしては厚みが残って冬場らしい緩さは残すが、動ける状態には仕上がっている。
カラテ美浦・高橋祥泰厩舎 牡5
▲1月27日撮影
叩き上げて体を増やし本格化を迎えた1頭。トモの薄い非力な印象がなくなって、骨格に見合う馬体の幅が出てパドックでも堂々と動けるようになっている。筋肉にメリハリがあって肌も薄く見せており、冬場の大型馬でも仕上がりに甘いところはない。速くピリッとした脚は使えない重厚さがあるので、東京ならば馬場悪化が理想だ。
サトノアーサー栗東・池江泰寿厩舎 牡7
▲1月27日撮影
この馬本来のシルエットからするとお腹のラインに緩みが見られるが、京都金杯の1週前と比べれば皮膚を薄く見せており20キロ増の前走以上には仕上がりが進みそう。ただ左トモが流れているために背中の強さを感じさせず、ドッシリと良く見せるタイプとしては物足りなさも残る。本調子からはもう一歩といった態勢かも。
サトノインプレッサ栗東・矢作芳人厩舎 牡4
▲1月27日撮影
背中と首が短く、柔らかみのある筋肉。