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【東京新聞杯予想】ここ5年好調の前走GI組に注目

  • 2021年02月02日(火) 12時00分

若い馬のほうが有利となるのか…


 東京新聞杯は前走準オープン組の強いレースとして知られていたのだが、最近はそのテイストが薄まってきた。というか、そもそも出走数がかなり少なくなっている。

 一方で、真逆のグループである格上組=前走GI組が過去10年[5-1-1-17]と勝ち馬の半分を占めている。

 しかも、前走GI組は最近になるに従って出走数が減ったうえで結果が良くなっている。過去10年の前半にあたる2011〜15年は[2-0-0-12]、後半にあたる2016〜20年は[3-1-1-5]。これが逆だと狙えないが、最近のほうが好結果なのだから、素直に評価していいだろう。

 今回は前走GI組が3頭登録しているが、その中からどれを選ぶべきか。過去10年の[5-1-1-17]を対象に、東京新聞杯は賞金別定なので斤量別成績がどうとか、下手に収得賞金が蓄積していないぶん若い馬のほうが有利なのではとかいろいろ考えたが、もともとサンプルが少ないうえにはっきりした傾向が出ていない。

 着差については前走1秒以上差負け[0-1-0-7]なのでカットできるが、今年の3頭はすべて前走0.9秒差以内に収まっている。

 あとの手がかりは前走人気順別成績くらいで、これはもちろん上位人気だったほうがよいので、それでいくとヴァンドギャルドになる。

 残り2頭のエリザベス女王杯→東京新聞杯はホエールキャプチャ、スマートレイアー、リスグラシューと3頭の勝ち馬を出しているので切るのは惜しいのだが、この3頭はいずれもその時点でGI連対歴のあった馬。今年の2頭だと少し足りないか。2択ならシャドウディーヴァだが今回ある程度人気になるので、頑張って軸に採用するまでの馬券的魅力は無いように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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