
初勝利まで8戦を要したカラテが、2021年のマイルの主役に躍進(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、ヴィクトリアマイルや安田記念に繋がるマイル重賞の東京新聞杯を取りあげます。馬連が2万馬券となった波乱の一戦を、はたしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
“イキナリ通用する”と見抜いた根拠は?
最初に紹介するのは、馬体派記者の若原隆宏氏です。好調教馬をピックアップする形で、5番人気のカラテを本命に抜擢しました。3日の美浦坂路単走の調教を「体軸が安定していて、トモが軽く入ってくる」と馬体派らしい視点で高く評価しました。
さらに、近走実績から東京替わりを不安視する声に対しては、「ピッチもかなり利かせた走り方をするため、一気にペースアップする瞬発力勝負にも対応できそう」ときっちりと反論。しかも、条件戦を勝ち上がったばかりでの重賞挑戦にも関わらず、「半年くらい後に振り返って、なぜあそこであんな人気だったのかと思われるような好勝負になってもおかしくない」と強調したのです。
そして結果は、見事に優勝。馬券は単勝11.6倍を3,000円、馬連267.4倍を500円的中させ、16万円超の払戻金を獲得しました。結果は
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過去の傾向同様に荒れたレースをしっかり仕留めた
確勝級のファクター、最終追いのスピード"5"
もうひとりは、調教捜査官の井内利彰氏です。調教のスペシャリストがこのレースで重視したのは、最終追い切りのスピードでした。井内氏独自の調教チャートの「スピード」項目で『5』に該当している馬の成績が、過去5年で[3-1-0-0]で単勝回収率365%、複勝回収率188%という数字を残していたのです。
そして今回、スピードが『5』だったカラテを本命に指名。3勝クラスを勝ったばかりでしたが、2019年優勝のインディチャンプと同様に、「最終追いのスピードで重賞に通用する」と読み切ったのです。
馬券は、単勝と複勝にくわえ、馬連267.4倍も的中。保険を掛けつつの実戦的な買い目ながら、8万円強の払い戻しとなりました。予想結果は
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「調教チャート」がカラテ陣営のメイチ仕上げをズバリ見抜いた
もちろん、お気に入りの予想家をひとり決めるのも有効な馬券作戦ではありますが、今回紹介した「馬体派記者」の見解と「調教チャートのスピード項目」といった、複数の異なったファクターを併せて参考にするのもオススメです!
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