前回2月7日のWIN5は188万5200円の配当で決着。優勝馬5頭はいずれも単勝5番人気以内の馬でしたが、単勝1番人気の支持を集めた5頭がすべて敗れたこともあり、やや高めの払戻金となりました。
5レース目の東京新聞杯(東京11R)を制したのは、単勝オッズ11.6倍(5番人気)だったカラテ。鞍上の菅原明良騎手は、今年の1月10日にもカラテとのタッグで若潮Sを勝っています。2020年までのWIN5対象レースは37戦して1勝どまりだったものの、2021年は現在のところ4戦2勝。今後はWIN5の対象となるような上級条件のレースでも見逃せない存在になりそうです。
なお、2021年のWIN5対象レースにおける騎手別成績を見ると、菅原明良騎手と同じデビュー3年目の斎藤新騎手も既に2勝をマーク。他に複数回の優勝例があるジョッキーは6名だけですから、若手の健闘が目立っていると言って良いでしょう。上級条件のレースはどうしてもトップジョッキーやベテラン勢に注目してしまいがちですが、有望な若手の台頭を見逃さないよう、たびたびイメージをアップデートしておかなければなりません。
明日2月14日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が57万240通り(土曜12時現在)。1~3レース目がいずれも15頭立て以上、終盤の2重賞が12頭立て以下という、メリハリのある構成になりました。
【2021年02月14日発売分の1点予想】
阪神10R 5.ライトウォーリア
東京10R 9.タガノビューティー
小倉11R 9.スギノヴォルケーノ
阪神11R 4.ラヴズオンリーユー
東京11R 3.ステラヴェローチェ
【1レース目 加古川S(阪神10R)】
昨年の1~2回阪神ダ1800m、かつ4歳以上のレースは、内外極端な枠に入った馬が不振。「馬番が1番の馬」は[0-1-0-18]、「馬番が12~16番の馬」は[3-1-0-27]と、それぞれ安定感を欠いています。ソルトイブキ・リネンファッションらは割り引きが必要です。
クリノフラッシュ・アルコレーヌ・ジェミニズあたりも侮れませんが、やはり注目はライトウォーリア。これといった不安要素が見当たりません。
【2レース目 バレンタインS(東京10R)】
臨戦過程に注目したい一戦。「前走のコースがダ1400m以下のコース以外だった馬」は2017年以降[0-0-0-16]でした。
また「父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬」も2017年以降[0-2-0-18]と優勝例なし。スパーダらは評価を下げるべきでしょう。
チャンスがありそうなのはテーオーターゲット・スリーグランド・タガノビューティー・ヴァニラアイス・ニューモニュメントあたり。ここ2戦が好内容だったタガノビューティーは素直に信頼して良いと思います。
【3レース目 北九州短距離S(小倉11R)】
ほぼ同じ条件で施行された2020年の北九州短距離Sは、5歳以下の馬が1~5着を占める結果に。アンヴァル・ラヴィングアンサーなどの高齢馬は過信禁物です。
狙ってみたいのはレジェーロ・グルーヴィット・スギノヴォルケーノ・サンノゼテソーロあたり。この中では前走が好内容だったスギノヴォルケーノに魅力を感じるものの、無理に絞らない方が良いかもしれません。
【4レース目 京都記念(阪神11R)】
基本的には実績馬が優勢。「“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-0-30]と苦戦していました。もっとも、今年はこの条件をクリアしている馬が少ないので、やや大目に見ても良いんじゃないでしょうか。
あとはキャリアや臨戦過程もポイント。「出走頭数が18戦以上の馬」は2016年以降[0-1-0-31]、「前走との間隔が中5週以内、かつ“JRA、かつGI・GII、かつ2200mのレース”において1着となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-0-26]ですから、ステイフーリッシュ・モズベッロらは扱いに注意すべきだと思います。
面白そうなのはラヴズオンリーユー・ワグネリアン・ジナンボー・サトノルークスあたり。コース替わりがプラスに働きそうなラヴズオンリーユーはしっかり押さえておきたいところです。
【5レース目 共同通信杯(東京11R)】
ローカル場のレース、ダートのレース、少頭数のレースを主戦場としてきた馬は不振。「“中央場所、かつ芝、かつ出走頭数が9頭以上のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-0-18]と上位に食い込めていません。
さらに「前走の着順が5着以下だった馬」も2014年以降[0-1-1-26]。大敗直後の馬は期待を裏切りがちでした。
今年はディオスバリエンテ・キングストンボーイ・ステラヴェローチェ・レフトゥバーズ・ヴィクティファルス・シャフリヤールあたりが有力。もっとも、単勝で保険を掛けることも可能な5レース目ですし、実績上位のステラヴェローチェに絞るのもひとつの手でしょう。