▲来月厩舎開業する四位洋文調教師 (C)netkeiba.com
今月いっぱいで引退を迎える角居調教師の活躍をたどる特集。第二部では、角居調教師に縁の深い競馬関係者6名が登場し、“角居勝彦のスゴさ”を証言します。
現役時代、ウオッカでのダービー制覇をはじめ角居厩舎で66勝をマーク、騎手別成績でトップに立つのが四位洋文元騎手(現調教師)です。たくさんのタッグを組んだ騎手時代の感謝、そして自身の厩舎開業を来月に控え、同じ調教師という立場になったからこそ実感する思いを語ります。
(取材・構成=不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
【第一部】名トレーナー誕生秘話『角居勝彦物語』(2/11〜2/16)
【第二部】関係者たちが証言“角居勝彦のスゴさ”(2/17〜2/24)
【第三部】引退直前、角居調教師からのラストメッセージ(2/25〜2/26)
オークスよりも、チャレンジャーとしてダービーへ
──ウオッカでのダービー制覇をはじめ、現役時代は角居厩舎で66勝をマーク。武豊騎手(62勝)、福永騎手(57勝)を抑え、騎手別成績でトップに立つのが四位調教師です。
四位 そうなんですか? それは知らなかった(苦笑)。確かに、開業当初からたくさん起用していただきましたからね。角居先生には、本当にお世話になりました。
──2021年での勇退を知ったとき、率直にどう思われましたか?
四位 「本当に!?」という感じでした。「先生、本当に辞めるんですか?」と直接お聞きしたら、本当だと。正直、もったいないなと思いましたね。
──先ほどおっしゃっていた通り、開業当初から数多くのレースでコンビを組まれてきました。それはどういった経緯から?
四位 角居先生が調教助手として松田国英厩舎にいた頃、僕も松田先生にはよく乗せていただいていて。そこで一緒にお仕事をしたご縁で、起用していただけたのかなと思っています。
──当時はレースだけでなく、普段の調教もお手伝いされていたそうですね。そのなかで出会ったのがウオッカで。