土曜日の中京では、11番人気のハローキャンディで大激走! まさに一鞍入魂の競馬で馬券を盛り上げてくれました。人気薄とはいえ、最初に乗ったときから乗り味のよさを評価していた馬だけに、今後はますます目が離せないコンビとなりそうです。さて、今週の『太論』では、ハローキャンディのレースを含め、土日の3鞍を徹底回顧。次につながる各馬の手応えを明かしてくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
馬はすごく頑張ってる、あとは人間が工夫せな!
──土曜日は9R(4歳上1勝クラス・芝1600m)のハローキャンディ(11番人気2着)で大波乱を演出。一鞍入魂でしたね。
小牧 惜しかった…。前の馬(勝ったマリノジュリア)は脚が完全に止まっていたから、差し切れると思ったんやけどなぁ。もうひと伸び、出し切れていたら…。あそこは勝っておかなアカンかった。でも、よう走ってくれたよね。かえって道悪がよかったのかもしれない。
──ホントにあと一歩の惜しい競馬でした。そういえば、最初のコーナーでちょっとゴチャつくシーンがありませんでした?
小牧 うん。危なかったし、あれは痛かった。まぁ新人の子やったから、仕方がないけどね。今回は、久保田先生からも「調子がいい」って聞いてたんですわ。1頭に懸けて乗りに行ってよかったです。「次はたぶん新潟になるんちゃうかな」って言うてたから、あの馬1頭だけでも乗りにいきたい。あのクラスを勝てる力はあるからね。
──小牧さんが騎乗されてからも、8番人気、9番人気、11番人気という評価ですが、12月に初めて騎乗されたときから、「乗りやすいし、乗り味自体もすごくいい」と評価されていた1頭ですよね。
小牧 うん。走ってくるんちゃうかなという感触はあったよ。最初に乗ったときは10着やったけど、あれは明らかに距離が長かったから(2200m)。前回は今回と同じ1600mで、ちょっと忙しいかなという印象やったけど、今回はちゃんとついていけたし、ペースに慣れてきたら1600mがベストかもしれんなと思った。どこを使うにしても、次も一緒に頑張りたいね。
──日曜9R(春日特別・芝1800m)のニホンピロスクーロは4着。昇級戦でしたが、メドの立つ内容でしたね。
小牧 頑張ったね。本当はもうちょっと前に行こうと思ってたんだけど、大外枠やったこともあって、思ったように行けなかったわ。それでも、4コーナーでは一瞬、くるのかという手応えやった。最後は同じ脚になってしまったけどね。
──このクラスでもやっていける手応えをつかむには、十分な内容だったのでは?
小牧 うん。思った以上に芝の走りがいい。クラス慣れしたら、もっといい競馬ができそうやね。
──10R(伊丹S・ダ1800m)のキーフラッシュは3着。最後はコンマ1秒差ですから、ホントに際どかった…。
小牧 惜しかったねぇ。もうひと追いや。やっぱり外を回ったほうがいい走りでしょ?
──はい。前走とは全然違いました。でも、どうしても3〜4コーナーで…。
小牧 そうやねん。どうしてもあそこで手応えが悪くなる。だから、この前もちょっと早めに動いたんやけどね。でも、馬はすごく頑張ってるよ。大した馬やなぁと思う。あとは人間がもっと工夫せなアカンわ。
──今後はどんな工夫を?
小牧 もうちょっと当たりをきつくしようかなと思ってる。なんせ追わなアカンわ、もっともっと必死にね(笑)。馬に負けんようにせんと。そういえば、中京(12R・伊良湖特別)のニホンピロランド(2着・田中健騎手)は、やっぱり走ったでしょ?
──はい。いい脚でした。
小牧 追い切りは僕が乗ったんやけど、今回が今までで一番状態がよかった。坂路を51秒台で動いたからね。やっぱり走るんやわ、あの馬。
──「キーフラッシュもニホンピロランドも、どっちも乗りたい…」と悩んでいましたものね。
小牧 うん。今はもちろん、最初から期待していた馬やから。今回、阪神も登録してたんやけど、入らなかったんですわ。で、中京になったんやけど、ランド1頭でも乗りに行こうか、ちょっと迷った。でも、阪神にはキーフラッシュもスクーロもいたからね。次は戻ってきてくれたらいいんやけど。
──次こそ期待しかないですね。
小牧 プレッシャーやな、逆に(苦笑)。まぁ楽しみなのは間違いない。今週は、土曜日は中京、日曜日は阪神で乗ります。乗り数は少ないけど、そのぶん一戦一戦に懸けてるからね。今週もいい競馬ができるように頑張りますわ。