▲昨年の小倉記念での栗東滞在時、鈴木助手とロードクエスト (提供:鈴木一成助手)
小島茂之厩舎の看板馬として41戦を戦い抜いたロードクエスト(牡8)が、JRAの登録を抹消。新天地となる地方競馬へと旅立ちました。
2015年のデビュー以来、大きな怪我なく走り切ったロードクエスト。惜しくもGIには一歩届かなかったものの、新潟2歳S、京成杯AH、スワンSを勝利。その実績もさることながら、息の長い活躍という面で、小島厩舎にかけがえのない経験をもたらしました。
共に栗東滞在をし、最後のレースとなった小倉大賞典(2月21日、10着)を見届けた鈴木一成助手に、ロードクエストへの思いを伺いました。
(取材・構成=赤見千尋)
※このインタビューは電話取材で行いました
2年間の苦しい時間を経て…努力が実ったスワンS
――ロードクエストが3月6日付けでJRA登録抹消となりましたが、これまで41戦、大きな怪我なく走り切ったというのは素晴らしいですね。
鈴木 まさに無事之名馬、故障なく来れたというのはすごいです。しかもほとんど重賞で強い馬たちを相手に走って来ましたから。
――近くで接して来た鈴木助手にとってはどんな馬ですか?
鈴木 僕は4歳の夏くらいから関わらせていただいているんですけど、やっぱり新馬戦、新潟2歳Sのインパクトがかなり大きかったですね。出遅れて後ろからでも最後の爆発力がすごいなと。道中リズムよく走れれば、終いは必ず切れるというイメージでした。
実際近くで関わってみて、普段の性格は人懐っこいというよりも、しっかり自分を持っているなという感じです。自分のテリトリーがあって、そこに入ってこようとする人や馬がいると、耳を絞って怒ったりしますから。そういう攻撃的な部分もありつつ、人が「ダメだよ」と言ったら我慢もできる馬ですね。
――新潟2歳Sの勝ち方は相当なインパクトがありましたね。